新近江名所圖會 第256回 中山道愛知川宿を訪ねて

 江戸時代に江戸と京都を結ぶ中山道の宿場町として栄えた、愛知川宿を訪ねてきました。愛知川宿は、天保14年(1843年)の『中山道宿村大福帳』によると、家数199軒、本陣(大名・幕府役人などの宿泊所)1軒・脇本陣(本陣に次ぐ格式をもつ宿泊所)2軒、旅籠数28軒もあった、にぎやかな宿場町であったようです。
 1㎞ほどの街道の両側に、現在も祇園神社・宝満寺(真宗大谷派)・郡分地蔵堂などが残り、建物が建て替えられた場所でも、本陣跡・高札場(幕府が決めた掟書を掲げた場所)跡・問屋場(運送業)跡などの表示があるため、当時の宿場町の様子をゆっくり見学することができます。

竹平楼

竹平楼

街路灯

御幸橋の様子を描いた街路灯

おすすめpoint
 愛知川にかかる御幸橋を渡ってすぐの場所に、宝暦8年(1758年)に旅籠屋「竹の子屋」として創業し、現在も料理旅館を営む竹平楼があります。明治11年の天皇巡幸のさいに新築された御座所は国の登録有形文化財となっていて、正面玄関の西側に記念碑が建てられています。
 また、街道に取り付けられた街路灯には、歌川広重が、現在の国道8号「御幸橋」付近を描いた「木曽街道六十九次之内 恵智川」に登場する、旅をする人々や荷物を運ぶ牛の姿を見ることができます。

左:「金柑大福」・右「米どころ」

地元の方オススメの「金柑大福」と「米どころ」

周辺のおすすめ情報

【1】和菓子店「しろ平老舗」
 愛知川宿の北口に近い場所に、慶応元年(1865年)創業の和菓子店「しろ平本舗」があります。店内に入ると20種類以上のお菓子が並んでいましたが、その中で、地元の方にすすめられた、「米どころ」(1個162円)というもなかと、「金柑大福」(1個178円)を買ってみました。「米どころ」に挟みこまれた求肥(ぎゅうひ)と「金柑大福」の皮の材料には地元でとれた「滋賀羽二重糯(はぶたえもち)」を使っているそうです。どちらも、やや小ぶりで甘すぎない上品なおかしでした。
・営業時間:8時30分~18時39分
・定休日:木曜日
・駐車場:あり

近江上布伝統産業会館

「麻々の店」と書いて「ままのみせ」と読む

帽子

筆者愛用の帽子(写真はぬいぐるみです)

【2】近江上布伝統産業会館『麻々の店』(ままのみせ)
 愛知川宿から500mほど東に進んだ場所に近江上布伝統産業会館があります。ここでは、湖東地域で室町時代から作られていた麻織物である「近江上布」(おうみじょうふ)の実演や・体験・近江上布とその他の麻織物や製品の販売を行っています。
 私は、2年前にここで買った、苧麻(ラミー)と綿を混紡した糸で織った布地を使った、「日よけ帽子」を麦藁帽子の下にかぶり、発掘調査現場に出ていました。麻布は、肌に優しくさらっとしているため、汗がしみこんでもすぐに乾くので快適にすごせました
 今回は、「日よけ帽子」が販売中止になっていたので、同素材の生地を使った帽子(1,050円)を購入してみました。
・ 開館時間:10時~17時
・ 休館日:月曜日、祝日、年末年始、夏季休業日あり。
・ 駐車場:あり

田中咲子

アクセス(公共交通と自家用車)
◎車:大阪・京都方面より→名神高速「八日市」ICより、約25分。
 名神高速「湖東三山」SICより、約15分。
 名古屋方面より→名神高速「彦根」ICより、国道8号線南へ約30分。
 ※中山道愛知川宿には、駐車場あり。

◎電車:大阪・京都方面より→JR「近江八幡駅」近江鉄道乗り換え。「愛知川駅下車」、徒歩20分。
 JR「能登川駅」下車。近江鉄道バス角能線「愛知川商店街」下車、徒歩3分。
 名古屋方面より→JR「彦根駅」近江鉄道乗り換え。「愛知川駅下車」、徒歩20分。

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