調査員のおすすめの逸品 No.73 大人気??-顔出し看板:滋賀県埋蔵文化財センター編

 私がおすすめする逸品は、滋賀県埋蔵文化財センターの入口に並んでいる、4体の顔出し看板です。

入口に並ぶ、顔出し看板

入口に並ぶ、顔出し看板

 右から数えて3体は、当協会の職員であった松沢さんによって平成14年頃に製作されたものです。一番右側のものは、長野県棚畑(たなばたけ)遺跡出土の土偶(縄文時代中期)を、左から2番目のものは、群馬県 伊勢崎市出土の人物埴輪(古墳時代後期)を、左から3番目のものは、宮城県恵比寿田遺跡出土の土偶(縄文時代晩期)をそれぞれモチーフにしています。
 これらの3体は、平成19年3月に開催された、『滋賀県顔出し看板博覧会』(主催:滋賀県「顔出し看板」発掘再生新規開発委員会)に出品され、『滋賀県看板大全カオダス』(サンライズ出版 2007年)にも掲載されているほどの県内では有名な顔出し看板です。
 一番左側のものは、平成21年度に、東近江市の相谷熊原遺跡で出土した、縄文時代草創期(約13,000年前)の土偶をモチーフとしたものです。平成22年の夏休み期間中に開催した、『レトロ・レトロの展覧会』の開催中に、日本最古級の土偶の展示を記念して製作しました。この年の展覧会では、「日本最古級の土偶を一目見たい」というお客さまに、県内はもとより、近隣の他府県からもたくさん、ご来場いただきました。
相谷熊原遺跡(東近江市)出土土偶

相谷熊原遺跡(東近江市)出土土偶

相谷熊原遺跡出土の土偶から製作した看板

相谷熊原遺跡出土の土偶から製作した看板

 顔出し看板の土偶の絵は、滋賀県埋蔵文化財センターの職員の早田さんにお願いして、立体的に描いてもらいました。実物は高さ3㎝ほどのものなので、実際に顔出し看板の大きさ(約130㎝)に描くにはかなり苦労されたようです。
 また、土台となる部分は、当協会の調査補助員さんに製作していただきました。裏側の骨組みの部分の材に桐の木を使うなど、毎日朝晩に出し入れする職員のことを考えて、軽量化に工夫していただきました。

顔出し看板で遊ぶ子供たち

顔出し看板で遊ぶ子供たち

 今回ご紹介した顔出し看板は、月曜日から金曜日の午前8時30分から17時頃まで、滋賀県埋蔵文化財センターの入口に設置しています。写真撮影もできますので、ご自由に楽しんでください。

(田中 咲子)

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