投稿者: shigabunkazai
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第429回 野洲川田園空間博物館の魅力――屋根のない博物館を歩く
守山市 2025年9月4日野洲川は鈴鹿山系を源に琵琶湖へそそぐ滋賀県最大級の河川で、流域では古くから氾濫を繰り返した暴れ川として知られてきました。とりわけ下流域では、洪水堆積で川床が周囲の地面より高くなる「天井川」が発達し、…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第428回 干ばつとの闘い―龍ケ池揚水機場―
豊郷町 2025年8月28日2024年9月3日、犬上郡豊郷町石畑に所在する龍ケ池揚水機場が滋賀県内初の世界かんがい施設遺産に認定されました。私は令和6年度、縁あって豊郷町所在の四十九院遺跡(豊郷町四十九院・安食西)と八町古墳(…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№378 【番外編】インターン実習生、人生初めての展示に挑む!
大津市 2025年8月27日今回のおすすめの逸品は【番外編】。当協会に、大学生3名がインターンシップ実習生として学びに来てくれました。実習では、人生初めての展示とその解説に挑戦してくれました。以下、その内容と成果の紹介を、大学…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№377 夏を耐え抜く調査員の装備
2025年8月14日まさに夏真っ盛り、という季節になりました。紫外線や暑さが気になりますが、夏でも炎天下での発掘調査は行わなければなりません。この時期は、普段の格好を工夫することで夏の様々な問題を乗り切っています。 …
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№376 縄文貝塚から発掘された魅惑のアクセサリー 粟津湖底遺跡
大津市 2025年8月7日美しいものは我々を魅了します。そしてそれを見たり身につけたりするのは、心躍るものです。何千年も前の縄文人も同じだったのだな――そんな風に思わせてくれるものがあります。 琵琶湖の南端部に位置する粟津…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第427回 彦根城の庭園と御殿を訪ねて
彦根市 2025年7月31日江戸時代に彦根藩の居城であった彦根城には、「玄宮園(げんきゅうえん)」という美しい庭園が残っています。この庭園は、延宝5年(1677)に4代藩主井伊直興によって造園されたもので、国の名勝に指定されて…
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調査員の履歴書
『インタビュー/調査員の履歴書』№25 スモールライトだけで夜に飛び出す
2025年7月24日Q こんにちは。今日はいろいろお尋ねします。まずは、お名前とご所属をお願いします。 A 髙島悠希です。調査課に所属しています。 Q どんな仕事を担当されているのですか。 A 現在は調査課に所属しており…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第426回 近江の一向一揆の故地を訪ねて ~守山市金森御坊・三宅城~
守山市 2025年7月17日城郭などの戦国関係のスポットが引く手あまた存在する滋賀県において、やや玄人好みの「近江の戦国ディープスポット」をご紹介しましょう。今回は湖南地域で一向一揆の舞台となった、守山市金森町・三宅町周辺を散…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№375 寂しがり屋の隙間を愛で埋める/自作の〈減圧含浸装置〉
2025年7月10日発掘調査で出土した遺物の中でも、土器以外の遺物、木製品・鉄製品・自然遺体などなどがあり、とりわけ脆弱な木製品は、大きな水溶性樹脂の含浸装置や、巨大なフリーズドライ装置を使って保存処理を行います。一度…
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新近江名所図会
新近江名所圖絵第425回 心字の池の沈み鳥居-甲賀市水口町大池寺
甲賀市 2025年7月3日大池寺は臨済宗妙心寺派の寺院です(写真1)。奈良時代に行基が、現在も寺の周囲にある4つの大きな溜め池「心字(しんじ)の池」をつくり、そこに本堂を建てたのが寺の始まりと伝えられています。 現在の寺は…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№374 お給料の2日分?/矢倉口遺跡の井戸にお供えされた銭貨
草津市 2025年6月23日今回は、かつて安土城考古博物館で展示する機会をいただいた資料のうち、矢倉(やぐら)口(やぐらぐち)(ぐち)遺跡から出土した銭貨について紹介したいと思います。 矢倉口遺跡は現在の草津市に所在していま…
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