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復元した古代の衣装

オススメの逸品

調査員のおすすめの逸品 No.88 古代へ橋渡し かわいさ満点・衣装とイラスト

近江八幡市
復元した古代の衣装
復元した古代の衣装

夏休みも半ば、前回に引き続き、体験学習関連の逸品のお話を続けます。最初にご紹介するのは、復元した古代の衣装♪ 当協会のアシスタントTさんの力作です。
イメージしたのは奈良時代の装束。コンセプトは「誰でも気軽に着られるかわいい衣装」。本来ならば、詳細な考証と本格的な材料で作るべきでしょうが、着やすさと扱いやすさを優先してTさんは製作して下さいました。というのも、わたしたちのレトロ展・体験フェスタに小学生を連れてこられるママの多くは、他に幼稚園児や赤ちゃんをお連れの方々だから。ただでさえ大変なので、せめて気軽に触れてもらいたい・・・。Tさんの愛と願いが込められています。
素材は丈夫な合成繊維。Tさんが前に勤めておられた職場から貰い受けたものを活用させていただきました。着付けは3つのステップ。上衣(うわぎ)を着て、背子(はいし:ベスト)をはおり、巻きスカートを着けるだけ。

着方1
着方1
着方2
着方2
着方3
着方3

赤+金色を基調としたゴージャス系のものと、ピンク+水色を基調としたパステル系の2着を製作したところ、提供と同時に小学生女子やそのママたちにけっこうな人気です。姉妹で2着を交替で着たり、中には息子さんに着せてご満悦のママも。皆さん、盛んに写メを撮って楽しんで下さっています。このかわいくて楽しい思い出をきっかけにして、さらに歴史や文化財を好きになって欲しい・・・、そう願っているところです。

さとみちゃん
さとみちゃん

かわいいといえば、この夏のレトロ展のメインキャラクター、さとみちゃんといいます。これは当協会スタッフであるH画伯の力作です。
ここ数年、このHさんの画力にどれだけ我々は助けられたか知れません。調査員は、どうしても自分たちが調査した遺跡・遺構・遺物の魅力を伝えたくなります。これは正しい姿。ただ、これらの画像が県民の皆さんの目にすぐに飛び込むとは限りません。むしろ、見慣れないものだけに不思議すぎて、目の前にあっても頭に入ってこないケースのほうが多いかも知れません。
そんなとき、我々を助けてくれるのがHさんをはじめとする当協会のイラストレーター軍団です。かわいくて親しみやすいその絵柄は、子供たちにも大人気。これがポスターやチラシ・解説シートに登場するだけで親近感は大幅アップ! わたしたちが文化財の魅力を皆さんへお伝えしたいとき、その橋渡しを見事に果たしてくれています。感謝!

まめのぶくん
まめのぶくん

なお、H画伯の傑作の1つである「まめのぶくん」が、ただいま全国を舞台としたコンテストに参戦中(写真6)。エントリーNo.7で、50人のライバルとしのぎを削っています。ぜひ一度ご覧になって、お気に入りのキャラに1票投じてみて下さい(http://www.museum.or.jp/museum-chara/)。

(瀬口眞司)

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