投稿者: shigabunkazai
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №331《滋賀をてらした珠玉の逸品⑧》地震跡を切り取るー針江浜遺跡の地震跡剥ぎ取り断面ー
高島市 2022年6月17日入社して間もない頃、遺物収蔵庫の一画で、切り取られた“土の壁”に出逢いました。しばらくしてこの“土の壁”が、土壌に薬剤を塗布して土ごと薄く剥いだ、いわゆる“剥ぎ取り”と呼ばれるものであることがわかり…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №330《滋賀をてらした珠玉の逸品⑦》祈りを込めるための小さな鏡ー東光寺遺跡出土の海獣葡萄鏡ー
大津市 2022年6月15日「鏡」といえば何を思い浮かべるでしょうか?日頃使用している姿を映すための手鏡・姿見をはじめ、弥生時代から古墳時代に副葬された「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」などの銅鏡、三種の神器のひと…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №329《滋賀をてらした珠玉の逸品⑥》古墳時代人の姿をうかがう人物埴輪ー供養塚古墳出土人物埴輪ー
近江八幡市 2022年6月10日■滋賀県でも数少ない全形のわかる人物埴輪 「はにわ」と聞いて皆さんが頭に浮かべられるのは、人や動物をかたどった人物埴輪・動物埴輪ではないでしょうか。でも、姿全体がわかるような残りの良い人物埴輪・動物埴…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №328《滋賀をてらした珠玉の逸品⑤》日本ではんこ文化が始まったころー高島市鴨遺跡出土銅印ー
高島市 2022年6月8日印章は、一般的には「はんこ」とよばれます。会社や個人などが所有し、役所に出す書類や契約の書類、配達物の受取書など様々な書類で証明や確認をしめすのに必要なものでした。動物の角や金属、木などでできた立派…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №327《滋賀をてらした珠玉の逸品④》装飾品からみえる湖北地域の古墳時代ー長浜市・涌出山古墳ー
長浜市 2022年6月3日北陸縦貫自動車道の上り線、旧高月町(現長浜市)あたりを走っていると、左手に小さな山がみえてきます。この山、涌出山(ゆるぎやま)といいまして北陸縦貫自動車道の工事の際に古墳が発見されました。 涌出山古…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №326《滋賀をてらした珠玉の逸品③》作りかけの磨製石剣?ー守山市服部遺跡出土の石器ー
2022年6月1日守山市服部(はっとり)遺跡は、昭和49年夏、野洲(やす)川の改修工事に際して発見された遺跡です。工事の最中に、弥生時代から鎌倉時代の遺物が大量に散布することが明らかになり、急遽発掘調査が実施されまし…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №324《滋賀をてらした珠玉の逸品①》湖畔に生きた縄文人ー滋賀里遺跡の人骨ー
大津市 2022年5月25日当協会は令和2年度に設立50周年を迎え各種記念事業を計画してきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、それら記念事業を先送りしてきました。今年度、ようやくそれらを開催する運びとなり、こ…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第380回 中世の趣き漂う建物群―甲賀町油日神社―
甲賀市 2022年5月18日甲賀市甲賀町に所在する油日岳の麓に、甲賀郡の総社と言われる油日(あぶらひ)神社が鎮座しています。 創建は『近江輿地志略(おうみよちしりゃく)』巻五十三(1734年)などに聖徳太子創建という伝承がありま…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第379回 お寺の境内にある小山は実は古墳だった―野洲市久野部1号墳―
野洲市 2022年5月11日今回紹介するのは、新近江名所圖会第316回で紹介した円光寺の境内にある古墳です。 円光寺は天台真盛(しんせい)宗に属する寺院で、宝永4年(1707)に成立した近江湖辺三十三所の第三十二番札所となってい…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №323 手に入れた空からの視点―小型無人機(ドローン)―
その他 2022年5月4日遺跡を空から撮影して調査することは、古くから行われていました。 日本では、1926年に千葉県姥山(うばやま)貝塚の発掘に際して、高度1000mから撮影された空中写真から遺跡の判読に使用されたのが最初…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №322 マグロ ―標本物語②―
その他 2022年4月27日年の瀬が迫る頃、ブーメラン状の黒い物体をリュックから覗かせたまま、帰路を急ぐ一人の男がいた(写真1)。家族や親戚が集い、彩られたモミの木の下で催される宴の場で食されるべく、客寄せとして寿司屋の店頭に飾…
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