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新近江名所図会

新近江名所圖会 第51回 石田三成ゆかりの地-長浜市石田町

長浜市
長浜市石田町
石田会館
石田会館

石田会館は石田三成出生地、長浜市石田町にある公民館です。石田家の屋敷跡地(南端)に位置しています。玄関前には石田一族の供養塔が建てられ、三成像もあります。また、建物の裏手には堀の跡も残されています。
建物の中には石田三成や、三成に関係する人物ゆかりのイラストや、品物の写真などがたくさん展示されています。
また、近くには三成が産湯を使ったという「産湯の井戸」があります(現在は枯れているようです)。住宅地の中の路地の奥ですが、案内板があります。なお、周りは一般の住宅地ですのでくれぐれも住民の方のご迷惑にならないように注意してださい。
石田町でバスを降りたら、街灯に注目してみてください。三成と秀吉の三献茶のエピソードにちなみ、街灯の下にお茶を差し出す子供の姿が現されています。

おすすめPoint

石棺
石棺

石田会館からほど近い八幡神社の本殿の裏、石田一族の供養塔の前の広場に一見石のベンチにも見える石板が置かれています。
実はこれ、古墳の石棺の蓋なのです。元は付近の唐戸橋の一部に使われていたものが、近年になってこの場所に運ばれたもので、いったい「どこの」古墳から「誰が」「いつ」持ち出したものかは一切分かっていません。

周辺のおすすめ情報

観音寺
観音寺

石田町から県道509号線を東へ進み、トンネルを抜けると観音寺があります。
鷹狩をしていた秀吉がここで休憩をした時、三成が一杯目はぬるいお茶を大きな器に、二杯目は少し熱いお茶を器の半分ほど、三杯目は熱いお茶を小さな器に入れて出したという、三成が秀吉に召し抱えられたきっかけとして有名な三献茶のエピソードの舞台となったお寺と言われています。
敷地内にはその時に水を汲んだという伝承の井戸もあります。寺門からまっすぐ伸びる参道からは少し西へ離れていますが、案内板があるので見落とさないようにしてください。

アクセス

◇石田会館
【公共交通機関】長浜駅東口から湖国バス 市内巡回線「石田」下車
【自家用車】北陸自動車道長浜IC下車10分、国道8号線八幡東交差点を東方向へ、石田郵便局が目印です。
◇観音寺
【公共交通機関】長浜駅もしくは近江長岡駅から湖国バス 近江長岡線「観音寺前」下車
【自家用車】県道509号線を長浜から東へ、石田山トンネルを出てすぐ。駐車場は509号線沿いに数台だけ止められるスペースがあります。


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(伊藤 愛)

参考資料
・北原治1998「長浜市石田町所在の石棺について」『紀要』第11号 滋賀県文化財保護協会

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