新近江名所図会
新近江名所圖会 第314回 今は行けないからこそ、史跡や遺跡の予習をしませんか?-滋賀県立安土城考古博物館ホームページ
現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため外出を自粛されている方が大勢いらっしゃると思います。我が家も幼稚園児の長女と2才の次女が体力を持て余して、家の中が大変なことになっています。
私が勤務している滋賀県立安土城考古博物館も感染拡大防止のため休館しています。私自身も在宅勤務に切り替えて、今年度の展覧会の準備をしているところで、長女と次女の襲撃に耐えながら、粛々と業務遂行中です。
さて、名所の紹介ですが、この紹介を見ていただいて、現地へ行くのは、現状では難しい場所もあるかと思います。そこで外出せずに訪れることのできる場所はないものかと考えたところ、ありました、ありました。それは当館のホームページです。ここでは、当館で配布している当館や周辺の史跡や遺跡の紹介リーフレット、YouTubeを利用した動画配信を閲覧することができます。
では、さっそく紹介していきます。まずは 当館のホームページを開いてください(写真1)。 トップページの右中段あたりに「博物館・周辺遺跡リーフレット」というものがあります。これをクリックすると、「多言語リーフレットを作成しました《 Multilingal Leaflets 》」というページが表示され、日本語・英語・韓国語・中国語(簡体・繁体)の5種類の言語に対応したリーフレットを用意しています(写真2)。
それでは「Japanese 日本語」をクリックして、多言語リーフレット(日本語)のページへ移動してください。4種類のリーフレットの表紙の画像が表示されたと思います。それぞれクリックすると、内容が分かるようになっています。
左から、まず当館の紹介リーフレットです。これは常設展示などを紹介しています。
左から2番目は「先史時代の湖辺の文化」というリーフレットです。これは当館の第一常設展示室に対応しています。
左から3番目は「史跡観音寺城跡」です。観音寺城跡は当館の東側の繖山に築城された佐々木六角氏の居城です。現在でも多くの曲輪や、石垣が残されています(名所図会№312参照)。
一番右は「特別史跡安土城跡」です。当館の北西に位置する安土城跡は、滋賀県教育委員会により平成元年(1989年)から約20年間、整備のための発掘調査が実施されました。この成果等を紹介しています。
以上が当館とその周辺の史跡を紹介するリーフレットです。
次は動画配信による当館と周辺の史跡や遺跡の紹介です。
トップページに戻っていただき、先ほどの「博物館・周辺遺跡リーフレット」の下に「博物館・周辺遺跡動画」というものがあります。これをクリックしていただくと「多言語動画を作成しました!《 Multilingal Videos 》」というページが表示され、先ほどのリーフレットと同じように5種類の言語の動画を用意しています(写真3)。
動画は5種類あり、「安土城跡」、「観音寺城跡」、「先史時代の湖辺の文化 縄文時代」、「先史時代の湖辺文化 弥生時代・古墳時代」、「近江の古墳文化」です。内容はリーフレットと同様に、滋賀県や当館周辺の史跡、遺跡の紹介の動画です。
ほかにも学習用の学習シートがダウンロードできるようになっています。内容は小学生を対象としたものです。しかし、中身をみると、私も解答をちょっと考えてしまうものもありますので、皆さんもチャレンジしてみてください。
また、当館は現在休館中ですけれども、展示解説図録はホームページから注文できますので、一度チェックしていただいて、「この展覧会は行ってないけど、内容が気になる!」というものがありましたら、ぜひ購入をご検討ください。また、本来なら4月25日(土)から開幕予定でした、令和2年度春季特別展「信長と光秀の時代-戦国近江から天下統一へ-」の解説図録も販売いたしますので、ぜひチェックしてください。詳細は当館ホームページに掲載しています。
最後に、外出自粛のなか、当館ホームページから情報収集をしていただき、また外出自粛が解除されましたら、当館を含め、現地へ足を運んでいただけたら幸いです。(福西 貴彦)