新近江名所図会
新近江名所圖會 第244回 25周年に向けての〈お化粧直し〉── 滋賀県立安土城考古博物館(その3)
今回ご紹介するのは滋賀県立安土城考古博物館(http://azuchi-museum.or.jp/)。当協会が運営している大事な部門の1つです。この記事を書いているのは、平成29年の2月ですが、この1月から3月にかけて、この博物館ではちょっとした〈異変〉が起きています。
普段の安土城考古博物館は、少し濃い目のベージュ色をしたレンガ積み風の壁面に覆われています。地中海沿岸の中世の修道院を意識して設計されただけあって、けっこう意外に魅力的。私は今、博物館の一角にある〈調査課安土分室〉に詰めていますが、休憩時間や行き帰りにその四季折々の姿をカメラへ収めてしばしば楽しんでいます。
しかし現状は写真2のとおり。建物全体を覆うように足場が組まれ、シートに囲われた部分もだんだん目立ってきました。「もしかすると解体中?」みたいな誤解をお客様から受けることもあるかも。
しかし、ご安心を。これはいわば〈お化粧直し〉。滋賀県が進めている県有施設の長期保全計画の一環として、外壁・屋根の改修工事を進めているところです。
安土城考古博物館が開館したのは平成4年(1992年)。それから四半世紀、当館もまた幾多の雨風に耐え忍んできました。今回の改修工事は、晴れの姿を迎える開館25周年を前にした〈お化粧直し〉ともいえるかもしれません。
来る春からは、25周年を彩る記念事業がたくさん計画されています。ふるってご来館ください。スタッフ一同、お待ち申し上げております(桜が咲き始める頃には工事が無事終わっているとええのやけど・・。今年は雪が多かったりして施工業者さんも大変そうです)。
最近のおすすめポイントは、学芸課長・田井中洋介さんのフェイスブックです。昨年の終わりころから思い立った田井中さん。博物館をとりまく日々の出来事をかなりこまめにアップしてくれています。フェイスブックをすでに楽しんでいる方はもちろんですが、これからトライしてみようと思っている方も、ぜひ覗いてみてください。博物館職員ならではの裏話的なエピソードなども語ってくれるかも知れません。
●周辺のおすすめ情報
周辺ではなく、館内のおすすめ情報になってしまうのですが、ぜひ楽しんでいただきたいのがミュージアム・ショップ。小ぢんまりとしていますが、専門的な書籍からマップ類、文房具などのグッズまで、ぎっしり詰まっています(写真3)。最近の一番人気は「流行のマスキングテープ。埴輪や古墳、縄文土器や土偶のかわいいイラストがあしらわれています。古墳クリップなるものも大人気とか。」だそうです。古墳や埴輪をあしらったクリップやマスキングテープはついつい集めたくなるかも。シルバー世代のお客様なら、お孫さんへのお土産なんかにも最適ですよー。図録や館の刊行物だけならコチラからもお楽しみいただけます。⇒http://azuchi-museum.or.jp/book
●アクセス
電車でお越しの方
JR琵琶湖線「安土駅」より徒歩25分。レンタサイクル10分。
お車でお越しの方
名神高速道路竜王I.Cまたは八日市I.Cより車で30分、もしくは名神高速道路蒲生S.I.Cより車で25分→国道8号線西生来交差点を経由して加賀団地口交差点を右折
バス(あかこんバス)でお越しの方
平日、安土駅南広場より1日4便コミュニティバスで14分
http://azuchi-museum.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/03/akakon-bus-1.pdf
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