投稿者: shigabunkazai
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新近江名所図会
新近江名所圖會第240回 近江商人発祥の地―蒲生郡日野町を訪ねて
日野町 2016年12月21日近江商人とは、近江(現在の滋賀県)に本宅を置きながら、近江以外の土地で行商や店舗を構えて商売をしていた商人のことです。これらの商人は、出身地の地名から、八幡商人・湖東(五箇荘・愛知川)商人・日野商人・…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第198回 井戸に埋められた犂(からすき)の謎-草津市中畑遺跡出土犂
草津市 2016年12月14日犂とは牛馬に引かせて田畑を耕す農具のことです。トラクターが普及する昭和30年代以前には全国で広く使用されていました。 今から20数年前のことになりますが、草津市の中畑遺跡で井戸を掘っていたときに、平安…
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新近江名所図会
新近江名所圖會第239回 河川合流点のほとりの小さな神社-高島市鴨・志呂志神社
高島市 2016年12月7日高島市南部の大きな川鴨川とその北を流れる八田川が合流する地点のすぐ南側に小さな森があります。この森の中には神社があります。神社の名前は志呂志(しろし)神社といいます。すぐ南には高島市唯一の前方後円墳と…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第197回 明治のかおり漂う小学校建築-旧柳原学校校舎―
近江八幡市 2016年11月30日滋賀県立安土城考古博物館の所在する近江八幡市には、有名なウィリアム・メレル・ヴォーリスの建築をはじめ、多くの明治・大正・昭和期に建てられた近代建築があります。そして、安土城考古博物館の敷地内にも、明治…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第238回 朴市秦造田来津の墓か-東近江市勝堂古墳群
東近江市 2016年11月23日勝堂古墳群は、愛知川右岸中流域の平野部に位置する勝堂の集落内に点在しています。江戸時代には48基が数えられていましたが、現在は赤塚、弁天塚、おから山、行者塚、山上塚の5基が残り、山上塚を除く4基が県指…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第196回 今に続く、古代の防水技術-槇皮(マイハダ)
近江八幡市 長浜市 2016年11月16日今回、紹介する一品は「槇皮」です。この字面だけをみてすらっと読めたあなたは、これが何かご存知でしょう。しかし、そのような人はほとんどいないのではないでしょうか。「マイハダ」または「マキハダ」と読みます…
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新近江名所図会
新近江名所圖會第237回 高島の石仏スポット-高島市玉泉寺-
高島市 2016年11月9日現在もお寺はもとより、集落の道端や路地裏などに自然と風景にとけ込んでいる「お地蔵さん」を見かけることがあります。少し意識をしてみると、こんなところにも!?という場所にまで、実にたくさんのお地蔵さんが安…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第195回 ブロック・ダイアグラム~地形図を立体的に表現する図法
その他 2016年11月2日最近では、国土地理院の数値地図をはじめとするデジタル地形図や作成ソフトウェアの発達によって、簡単に鳥瞰図を作成することができます。しかし、かつて鳥瞰図の作図はすべて手作業でおこなっていました。特に地形…
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新近江名所図会
新近江名所圖會第236回 昔の姿に思いを馳せる-大津市北小松港-
大津市 2016年10月26日「街道をゆく」で司馬遼太郎が最初に訪れたのは大津市の一番北、琵琶湖西岸の小さな港町「北小松」です。司馬の紀行文は、北小松港が古代に朝鮮半島との関わりのなかで設けられた港で、「高麗津(こまつ)」の名残り…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第194回 甕の内外に線刻された「井」の記号-関津城出土備前焼大甕
大津市 2016年10月19日琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川は、南郷の洗堰を越えたあたりで川幅が狭くなり、西に曲がって山中を流れていきます。川幅が狭くなったあたりの左岸側には関津峠があり、古来旅人は大和(奈良)から山背国(山城国)を…
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新近江名所図会
新近江名所圖會第235回 収蔵室という名の科学施設 -滋賀県立安土城考古博物館の第一収蔵室-
近江八幡市 2016年10月12日近江八幡市にある滋賀県立安土城考古博物館では、出土した遺物などの整理作業を見学していただく回廊展示が設けられています。ここから見学できる施設のひとつに、第一収蔵室があります。この場所では出土した木製品…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第193回 幻の逸品or迷品!勘違いの「なんちゃって丸木舟」-東近江市蛭子田遺跡出土品
東近江市 2016年10月5日この連載では、私たち調査員がこれまでに出会ってきた名品・逸品を紹介しています。私自身、発掘調査現場をはじめ様々な場所で「これは!」と思えるようなものを目にしてきました。ですが、時には「これは逸品か!?…
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