新近江名所図会
新近江名所圖会 第299回 「嵐」で有名になった神社を訪ねてー栗東市大野神社
栗東市荒張にある、大野神社を訪ねてきました。大野神社は、アイドルグループ「嵐」のリーダーである大野智さんの苗字と同じ名前の神社だということで、全国からファンがたくさん訪れている神社です。
明治2年(1869)に「神仏分離令」を受け、現在の社名になる前は、天神社・狛坂天神などと呼ばれていました。祭神は菅原道真公です。本来は、山頂にある金勝寺の守護神で、中世の金勝荘(現:栗東市金勝一帯)の総社でもありました。
◆おすすめPoint
鳥居を入ってすぐに目にする楼門は、鎌倉時代初期のものです。県内にある社寺の楼門の中で最古のもので、国の重要文化財になっています。
社務所で販売している、嵐のメンバーそれぞれのイメージカラーで塗られた、だるまなどの授与品が人気だそうです。(大野智さんのイメージカラーは青です。)
◆周辺のおすすめ情報
●金勝寺
大野神社から車で25分ほど山頂に進んだところにある金勝寺は、天平5年(733)に東大寺の初代別当であった良弁僧正が、聖武天皇の勅願により、国家鎮護の祈願寺として開基したといわれています。平安時代後期には天台宗に転宗していますが、もとは、法相宗の寺院で、奈良の都(平城京)の東北の方角に位置し、寺院は奈良の都を正面に向けて建てられています。
慶長2年(1597)に再建された本堂の中には、本尊の木造釈迦如来坐像(重文:平安時代)を安置しています。境内の他の幾つかの堂にも、重文の仏像が安置されていて、仏像が好きな人にはかなり見ごたえがあると思います。
●道の駅こんぜの里栗東
金勝寺の登り口付近に、道の駅こんぜの里栗東があります。無料で足湯に入れます(足湯は、火・水曜日休業)。散策のあとの疲れた足を足湯で癒してみてはいかがでしょうか。ここでは、地元のお土産や名産を販売しています。私は、今回の取材に同行した娘のすすめで、栗東名産のいちじくを使って作られた、ジャム・シュークリーム・メロンパンを買ってみました。 (いちじくジャムは、いちじくがたっぷり入って、1個450円。シュークリームは、中にカスタードといちじくジャムが入って、
1個270円。メロンパンは、表面を覆う生地にいちじくが練り込んであって、1個150円。) 3点とも、甘さ控えめで、美味しかったです。
◆アクセス
●大野神社
【公共交通】JR琵琶湖線草津駅(東口)から帝産湖南交通バス(コミニュテイ金勝 東宝ランド・トレセン行)に乗車、「コミニュテイ金勝バス停」から徒歩10分。
【自家用車】名神栗東インターチェンジから「金勝山方面」へ10分。
●金勝寺
【公共交通】金勝寺へはJR手原駅からタクシーで35分。
【自家用車】名神栗東インターチェンジから、県道12号線を信楽方面へ30分。
●道の駅こんぜの里栗東(毎週水曜日休館)
【公共交通】道の駅へは、JR手原駅からタクシーで25分。
【自家用車】名神栗東インターチェンジから、県道12号線を信楽方面へ20分。
※毎年、4月下旬~6月下旬・9月下旬~11月下旬の土・日・祝に、JR草津線手原駅から、手原駅~金勝寺までの「こんぜめぐりちゃんバス」を運行しています。(問い合わせ:栗東市観光物産協会 電話077-551-0126
(田中 咲子)
HTML