新近江名所図会
新近江名所圖會 第442回 今も子供を見守りつづける「子守地蔵」
多くの人々が行き交うJR南草津駅から10分ほど歩いた場所、第152回で紹介された「野路の玉川」にほど近い場所で地蔵が祀られています。この地蔵は「子守地蔵」といい、江戸時代から今も地元住民から大切に守られています。

子守地蔵が作られた経緯は、現在も長く語り継がれています。この場所は東海道が近く、度々参勤交代に伴う大名行列が通過していました。大名行列が通る間、人々は平身低頭して道を開けなければなりません。そうした事情が分からない子どもが行列に突っ込んでしまいました。子どもだから見逃してほしいという親の懇願も空しく、不敬行為として親子ともどもその場で殺されてしまいました。
この悲劇を受け、地域の人々が作ったものが子守地蔵です。写真からもわかるように、真新しい前掛けがかけられたり掃除が行き届いていたり、子守地蔵が建てられてからおそらく100年以上経った現在も大切にされていることがわかります。
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じつは、この場所からさらに5分ほど歩いた野路コミュニティセンターのそばにも、もう1つの子守地蔵が祀られています。2か所の子守地蔵はどちらも通学路にあり、小学生から大学生まで多くの子どもたちが毎日行き交っています。江戸時代の悲しい事件によって作られたとされる地蔵は、今も子供たちを見守っています。
【アクセス】
○子守地蔵 滋賀県草津市野路7丁目17-29
南草津駅から徒歩11分
○子守地蔵(野路コミュニティセンター) 滋賀県草津市野路7丁目1-18
南草津駅から徒歩10分
どちらも付近に駐車場がないため、お車でお越しの方は南草津駅周辺の駐車場をご利用ください。
(調査課 森田真由香) 森田真由香の活動実績はコチラです。
★★★ お知らせ ★★★
今年は、織田信長が安土城を築いてから450年目を迎える節目の年。この安土城、近世の城の要素を初めて兼ね備えた「近世城郭の出発点」だとしばしば指摘されていますが、突然現れたというよりも、それまでの城の要素を信長が集大成し、築き上げた結果とも言えます。
このたび、安土城考古博物館では、上記のような流れにスポットを当てた春季特別展──安土城築城450年記念「安土山築城前夜 戦国乱世の城」──を開催します(会期:令和8年4月25日~6月14日)。詳しくはこちらの【公式サイト】をご覧ください。皆様のお運びをお待ちしております!
