新近江名所図会
新近江名所圖会 第3回 移築民家 旧中島家住宅
旧中島家住宅は、栗東市霊仙寺(りょうぜんじ)に建てられていた、木造平屋建(もくぞうひらやだて)の民家です。昭和61年に栗東市が寄贈を受け、栗東歴史民俗資料館の敷地内に移築され、平成6年5月1日から、一般公開されています。この建物は、江戸時代中期末から明治初年頃にかけて建てられたもので、湖南地方で建てられていた代表的な中規模な農家です。建物の間取りは、「田の字型四間取り」と呼ばれるもので、「田」の字の形に、ダイドコ(台所)・ナンド(納戸)・デイ(庭)・オクノマ(奥間)の4部屋が配されています。
おすすめPoint
おすすめPointは,建物の中には、靴をぬいで入ることができるので、ご飯を食べる部屋である「ダイドコ」、寝室である「ナンド」、客間である「デイ」、仏間のある「オクノマ」、作業や炊事をする「ニワ」(ドマ)などを、ゆっくりと見学できるところです。「昔のくらし」にふれてみては、いかがでしょうか。
また、この住宅では、毎月(12月・1月・2月は除く)の第3・4土曜日に、かまどでご飯を炊いて食べる「かまどめしを炊こう!!」という、体験講座を実施しています。実際にご飯を炊いて、かまどの火のぬくもりを感じてみてはいかがですか。(問い合わせ先:栗東歴史民俗資料館 電話077-554-2733 入館は無料ですが、「かまどめしを炊こう!!」では実費が必要)
周辺のおすすめ情報
旧中島家住宅の向かいに、栗東歴史民俗博物館があります。平成21年4月より、入館料は無料となっています。ただし、開館日であっても展示室を閉めていること(休室日)がありますので、ご注意ください。なお、展示室を閉めている日でも、ロビーはご利用いただけます。ロビー正面の中庭には、金勝山の山中に残る、高さ約6m・幅約4mの狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)の実物大のレプリカが置かれていて、その大きさを体感できます。
アクセス
【電車】
・JR東海道線草津駅東口バスターミナル5番乗り場より帝産バス「コミニュティーセンター金勝」行き乗車「図書館・博物館前」バス停下車、徒歩1分
・JR草津線手原駅より徒歩30分。もしくは、くりちゃんバス乗車、「図書館博物館前」バス停下車、徒歩1分
【車】国道1号線「上鈎」交差点より車で5分。駐車場有
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(田中 咲子)
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