中世
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第229回 ―戦国時代の花器―
近江八幡市 2018年2月28日平成29年(2017年)に全国の映画館で上映された「花戦さ」は、豊臣秀吉と同時代に活躍した初代池坊専好(生年不詳~1621年没)が主人公でした。実際、天下人となった豊臣秀吉が毛利輝元や前田利家などの大…
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新近江名所図会
近江名所圖会 第269回 過去と現在をつなぐもの-巻数板と祈祷板-
彦根市 2018年2月7日正月行事の勧請吊については、すでに第181回の新近江名所圖会で紹介されています。その中でその起源が鎌倉時代頃にある点が述べられています。応永十四年(1407年)成立の説話集『三国伝記(さんごくでんき)…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第264回 信長がムリヤリ安土に招致した寺院~浄厳院~
近江八幡市 2017年11月29日織田信長は一般に、「仏教を弾圧しキリスト教を保護した」イメージを持たれているようです。確かに、延暦寺焼討や一向一揆の虐殺は事実ですが、実はその何十倍もの寺社を保護し、安全や権利を守っていたことは、あま…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第263回 安土の笏谷石タイル
近江八幡市 2017年11月15日天正3年(1575)、長篠の合戦で武田勝頼を破った織田信長は、11月28日、家督と居城の岐阜城を嫡男信忠に譲り、自身は愛用の茶道具のみを携えて重臣佐久間信盛の屋敷へ御座を移し、翌年の1月中旬に丹羽長秀…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第220回 どっちが表?―滋賀里遺跡出土の将棋駒―
大津市 2017年10月25日琵琶湖の西側を南北に走っている湖西線は、昭和49年(1974年)に開通しました。湖西線を作るときに行われた発掘調査で、興味のあるものが見つかっています。それは将棋の駒です。発掘調査が行われたのは昭和4…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第218回 「中世のテーブルウェアー-近江出土の瓦器椀」
その他 2017年9月27日近江において(ここでは滋賀県と呼ばず旧国名の近江とします)、中世の日常雑器、特に供膳具として土師器、黒色土器、山茶椀、瓦器があります。遺跡からの出土分布をみてみると、土師器は全域でみられるものですが、…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第257回 仁正寺藩市橋家墓所-祥雲山清源寺(蒲生郡日野町西大路)
日野町 2017年8月23日今年は4月から日野町の番場遺跡・播沢遺跡の発掘調査を担当しています。いままでに県内各地の現場をまわりましたが、日野町での調査は今回がはじめてでした。自分が調査している遺跡をとりまく地理的・歴史的環境に…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第255回 北陸自動車道「小谷城スマートインターチェンジ」周辺
甲賀市 2017年7月26日平成29年3月25日(土)、北陸自動車道に小谷城スマートICが開通しました。このスマートICの名称はすぐ東側に位置する史跡小谷城跡に因みます。小谷城跡は戦国武将浅井長政の居城です。長政は織田信長の妹お…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第212回 結界せよ!災厄から集落を守る聖なるお札・巻数板
彦根市 2017年7月5日今回ご紹介する逸品は、彦根市松原内湖遺跡で出土した「巻数板(かんじょういた)」です。鎌倉時代末のもので、平成26年度の調査で出土しました(写真1)。 毎年の正月の初めに修正会(しゅうしょうえ)と呼ばれ…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第250回 比良山系最大級を誇る謎の山寺 -大津市ダンダ坊遺跡-
大津市 2017年5月17日比良山は1,000m級の山々が連なり、古くから畿内を取り巻く清浄な霊山として承和3年(836)に嵯峨天皇によって七高山のひとつに勅定されています。この七高山には、近江の国から比叡山と伊吹山も挙げられ、…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第203回 挽いていたものは何? ―長浜城遺跡出土の巨大石臼―
長浜市 2017年3月1日長浜城は、羽柴秀吉により天正2年(1574)に築城された城としてよく知られているものの、天正13年におきた大地震によってその多くが崩れたこともあり、実態はよくわかっていません。長浜城遺跡は、天守があっ…
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調査員オススメの逸品 第194回 甕の内外に線刻された「井」の記号-関津城出土備前焼大甕
大津市 2016年10月19日琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川は、南郷の洗堰を越えたあたりで川幅が狭くなり、西に曲がって山中を流れていきます。川幅が狭くなったあたりの左岸側には関津峠があり、古来旅人は大和(奈良)から山背国(山城国)を…
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