中世
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第402回 比良山系最北端の有力山寺―高島市太山寺跡―
高島市 2023年9月20日私がプライベートでの調査・研究フィールドのひとつとしているのが、琵琶湖西部にそびえる比良山系です。比良山系は大津市北部(旧志賀町域)から北に向かって琵琶湖沿いに細長く延びる山容で、主稜線の北側は高島…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第401回 ここが起点です!―瀬田の唐橋―
大津市 2023年9月6日過去に何度もこのコーナーで紹介され(第42回・58回・351回)少しベタかなと思いますが、あえて瀬田の唐橋を取り上げることとしました。 瀬田の唐橋は古代には「勢多橋」と呼ばれ、『日本書紀』をはじめ…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第398回 たぬきの焼き物で有名な信楽焼―信楽陶芸村―
甲賀市 2023年8月9日滋賀といえば信楽焼のたぬき、という方も多いのではないでしょうか。 甲賀市信楽町には信楽焼の窯元が多くあり、それぞれの特徴を生かして商品の販売や窯の見学などの事業をおこなっています。そのなかのひとつ…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第397回 井伊家にとっての佐和山を考える―彦根市井伊神社―
彦根市 2023年8月2日彦根市北方に位置する佐和山は豊臣政権の五奉行の一人、石田三成の居城であった佐和山城が所在した場所として広く知られています。平成30年度より昨年度まで佐和山城東麓の城下町推定地の発掘調査を担当していた…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第395回 『信長公記』に三度登場する城―田中城跡―
高島市 2023年6月21日私が執筆した新近江名所図会の記事を改めて振り返ってみますと、ほとんどが山のほうにある名所・スポットをご紹介していたようです。では、今回もブレずに山のほうにある名所を推していきたいと思います。 鎌倉…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第390回 「これやこの~」―大津市関寺の牛塔―
大津市 2023年4月26日逢坂(おうさか)の関近く、関蝉丸神社の下手に一般に関寺(せきでら)の牛塔(うしとう)と呼ばれる巨大な石塔が建っています。この付近一帯にはかつて関寺という大寺院があり、万寿二年(1025)の『関寺縁起…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第389回 安土城より古い石垣―観音寺城跡 伝御屋形の石垣―
近江八幡市 2023年4月5日戦国時代、京都を追われた足利将軍家を保護するなど中央政界に確固たる地位を築いた近江守護の六角定頼(さだより)が天文21年(1552)に没すると、嫡男である義賢(よしかた)が家督を継ぎます。義賢もまた、…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第385回 黒金門跡―特別史跡安土城跡―
近江八幡市 2023年2月8日安土城跡は織田信長が勢力を全国に拡大しようと目論み、その拠点として築いた城です。歴史上の人物として一番人気を誇る信長のことですから、彼の造った城を見に訪れる方はあとを絶ちません。しかし残念ながら、安土…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №345《滋賀をてらした珠玉の逸品⑳》黄金色に輝く皿の正体は?ー佐和山城跡の秤の皿ー
彦根市 2022年8月24日滋賀県には数多くの城跡が存在しますが、当協会ではこれまでに戦国時代の城から江戸時代の城まで、県内各地の城跡で発掘調査を行ってきました。平成30年からは国道8号バイパスの建設工事に伴って彦根市の佐和山城…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №341《滋賀をてらした珠玉の逸品⑱》用途不明の亀形銅製品ー大津市関津城出土ー
大津市 2022年7月22日関津城(せきのつじょう)は大津市南部の田上山(たなかみやま)から派生する丘陵先端部に築かれた、戦国時代の城跡として知られています。瀬田川の東岸に位置することから、近江の南の玄関口ともいえる水陸交通の要…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №337《滋賀をてらした珠玉の逸品⑭》渡来銭とニセ金ー矢橋湖底遺跡・矢橋港跡の銭貨ー
草津市 2022年7月8日矢橋湖底遺跡・矢橋港跡は、草津市の琵琶湖沿いに広がる遺跡です。矢橋湖底遺跡では、潜水調査や水中での試掘調査が行われ、おもに縄文土器が出土しました。矢橋港跡は、古代から近世の港跡とされ、発掘調査では近世…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №334《滋賀をてらした珠玉の逸品⑪》ひしめく村々の守り神ー木札から中世のムラを想像するー
彦根市 2022年6月29日それは、夏の暑い日のこと、わたしは彦根市に所在する賀田山(かだやま)遺跡で、鎌倉時代から室町時代の集落跡を発掘調査していました。そこでは掘立柱建物や、畑地の跡など、中世の小さなとあるムラのあり方を示す…
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