考古資料
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新近江名所図会
近江名所圖会 第269回 過去と現在をつなぐもの-巻数板と祈祷板-
彦根市 2018年2月7日正月行事の勧請吊については、すでに第181回の新近江名所圖会で紹介されています。その中でその起源が鎌倉時代頃にある点が述べられています。応永十四年(1407年)成立の説話集『三国伝記(さんごくでんき)…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第227回 願いを込めて作られた船 ~船形代~
高島市 2018年1月31日木で作られたおもちゃのように見えるこの遺物は、高島市上御殿遺跡から出土した船形代です。これは、古代の祭祀などに使用された道具のひとつとして知られています。弥生時代から作られており、木製の祭祀具のなかで…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第224回 薬壜(くすりびん)の数奇な運命
東近江市 2017年12月20日蛭子田遺跡からの出土品は、私をはじめ調査に携わった調査員達が、これまでに幾度となくこのコーナーで紹介してきました。木製壺鐙・曲物・伐採木・丸木舟もどきなど、どちらかというと古墳時代の木製品を中心に語っ…
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第265回 石山観光会館―石山貝塚の「貝層剥ぎ取り断面」が観られる現地の施設―
大津市 2017年12月13日瀬田川の川辺、伽藍山の南麓に位置する石山寺、その石山寺の山門前にある駐車場の地下には、縄文時代の貝塚が眠っていることは、このシリーズでも何度かお伝えしてきました(第10回・第122回)。今からおよそ8…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第223回 6500年前の縄文時代の調理場の再現模型
守山市 2017年12月6日守山市の赤野井湾遺跡は縄文時代から中世にかけての複合遺跡です。琵琶湖総合開発にともなう発掘調査等で、様々な調査成果が得られています。中でも、湖岸から600m沖合の浚渫A調査区からは、縄文時代早期末(約…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第220回 どっちが表?―滋賀里遺跡出土の将棋駒―
大津市 2017年10月25日琵琶湖の西側を南北に走っている湖西線は、昭和49年(1974年)に開通しました。湖西線を作るときに行われた発掘調査で、興味のあるものが見つかっています。それは将棋の駒です。発掘調査が行われたのは昭和4…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第219回 石で作られた剣の謎
その他 2017年10月11日現在滋賀県立安土城考古博物館では、10月21日(土)から開催する、開館25周年記念 平成29年秋季特別展「青銅の鐸と武器-近江の弥生時代とその周辺-」の準備が佳境に入っています。今回は、展示資料の中か…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第218回 「中世のテーブルウェアー-近江出土の瓦器椀」
その他 2017年9月27日近江において(ここでは滋賀県と呼ばず旧国名の近江とします)、中世の日常雑器、特に供膳具として土師器、黒色土器、山茶椀、瓦器があります。遺跡からの出土分布をみてみると、土師器は全域でみられるものですが、…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第216回 過去と現代 しじみが語る人間と貝の深い関係
大津市 2017年8月30日島根県の宍道湖と共に滋賀県の琵琶湖は日本でも有数のシジミの産地です。琵琶湖のセタシジミは、その名の通り、すでに約7000~6500前の縄文時代早期末から瀬田川周辺で捕獲されています。瀬田川の畔に築かれ…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第215回 ひっくり返したら「神功開寶(じんぐうかいほう)」!
甲良町 2017年8月16日2017年5月――つい最近出会った逸品です。法養寺遺跡・横関遺跡(犬上郡甲良町)を発掘調査していたときのこと。同遺跡は、滋賀県東部を流れ琵琶湖に注ぐ一級河川犬上川の左岸扇状地に位置します。周辺には昭和…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第214回 土の下の「超状態」
長浜市 2017年8月2日写真1は骨で作られた笄(こうがい)です。髷(まげ)を留めるために使われた整髪具です。1000年ほど前のもので、長浜市の塩津港遺跡から出土しました。 珍しい遺物ですが、骨製品自体が発掘調査で出土すること…
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オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第212回 結界せよ!災厄から集落を守る聖なるお札・巻数板
彦根市 2017年7月5日今回ご紹介する逸品は、彦根市松原内湖遺跡で出土した「巻数板(かんじょういた)」です。鎌倉時代末のもので、平成26年度の調査で出土しました(写真1)。 毎年の正月の初めに修正会(しゅうしょうえ)と呼ばれ…
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