考古資料
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№363 叩いてごめん。―粟津湖底遺跡出土・縄文の<白いお椀>―
大津市 2023年11月15日今回ご紹介する逸品は、大津市粟津湖底遺跡第3貝塚から出土した縄文時代の「白いお椀」です。粟津湖底遺跡とは、琵琶湖南端の水面下に眠る湖底遺跡で、第3貝塚とはそこで見つかった縄文時代中期初頭(およそ5,…
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調査員のおすすめの逸品№360 これで掘れるのか?―曲柄鍬―
草津市 守山市 2023年8月16日滋賀県では、木製の遺物が多く出土します。木材は酸素と水分がともに豊富だと腐食して消滅してしまいますが、どちらかが断たれると腐らずに残存します。琵琶湖を擁し地下水位の高い滋賀県では、埋没した木製品が水…
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調査員のおすすめの逸品№357 「ミニチュア」って何⁈―「ミニチュア土器」を捉えなおす―
2023年7月12日発掘調査で見つかる出土品の中には、「ミニチュア土器」と呼ばれる、個人的には、手に取った瞬間に何ともいえず愛らしいなあと思えるモノ、があります。 ところでそもそも「ミニチュア」と聞くと、どんなものを…
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調査員のおすすめの逸品№355 横尾山7号墳出土の陶棺
大津市 2023年5月31日読者の皆さんにクイズです。まず、写真1を見てください。これ何かわかりますか? 不思議な形ですね。箱形の本体の下に円筒形の脚がついています。よく見ると、本体や脚には小さな穴があいています。『きか…
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調査員のおすすめの逸品 №348ー「ごみ」について考える~その1~
その他 2023年1月25日みなさんにとって、「ごみ」ってなんでしょうか?いらない不要なもの?汚れたきたないもの?だから捨てる/捨てたもの?簡単に述べればそんな感覚、イメージでしょうか。 歴史の授業などで、例えば縄文時代の貝塚は…
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調査員のおすすめの逸品 №347ー食生活を支えた縄文人の知恵~アク抜きした”とち”の実を食す~
その他 2022年11月23日実りの秋を迎え、果実や木の実が美味しい季節となりました。これらには昔から食されてきたものがある一方、現代ではほとんど食べられなくなったものもあります。“とち”の実もそのひとつです。近年では、多くは“と…
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調査員のおすすめの逸品 №346ー関東からやってきた祭りの石
その他 2022年11月16日写真にある細長い石は縄文時代に流行する石棒(せきぼう)と呼ばれるお祭りの道具です。縄文時代中期終わり頃からから後期の初め頃には、頭に笠をもつ男根状を呈しますが、縄文時代後期の中頃になると写真のような棒…
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調査員のおすすめの逸品 №345《滋賀をてらした珠玉の逸品⑳》黄金色に輝く皿の正体は?ー佐和山城跡の秤の皿ー
彦根市 2022年8月24日滋賀県には数多くの城跡が存在しますが、当協会ではこれまでに戦国時代の城から江戸時代の城まで、県内各地の城跡で発掘調査を行ってきました。平成30年からは国道8号バイパスの建設工事に伴って彦根市の佐和山城…
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調査員のおすすめの逸品 №343 粘土(その2)-何も混ざっていない粘土-
その他 2022年8月3日以前、このコーナーで、縄文時代のものと思しき謎の焼けた粘土のカタマリ「焼成粘土塊」(調査員おすすめの逸品No.307参照)、そしてさらに、「粘土」(逸品No.316参照)という素材そのもの、について観…
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調査員のおすすめの逸品 №342《滋賀をてらした珠玉の逸品⑲》ビアジョッキのような須恵器ー近江八幡市上出A遺跡出土ー
近江八幡市 2022年7月29日遺跡の発掘調査においては様々な遺物が出土します。多くの場合には、出土品の中心を占めるのは「土器」です。土器は主に食事や調理、あるいは貯蔵などの場面で使用されることが多く、人々の生活と密着しているため、…
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調査員のおすすめの逸品 №341《滋賀をてらした珠玉の逸品⑱》用途不明の亀形銅製品ー大津市関津城出土ー
大津市 2022年7月22日関津城(せきのつじょう)は大津市南部の田上山(たなかみやま)から派生する丘陵先端部に築かれた、戦国時代の城跡として知られています。瀬田川の東岸に位置することから、近江の南の玄関口ともいえる水陸交通の要…
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調査員のおすすめの逸品 №340《滋賀をてらした珠玉の逸品⑰》ミニチュア炊飯具ー渡来系集団を示すアイテム(大津市嶽古墳)ー
大津市 2022年7月20日嶽古墳の調査 1981年10月、大津市坂本で、ある古墳の調査が始まりました。もう40余年も前の話です。この古墳―嶽古墳(だけこふん)といいますが―は,1969年に付近一帯の住宅開発が計画されたさいに、…
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