投稿者: shigabunkazai
-
オススメの逸品
調査員のオススメの逸品 第248回 栗東市蜂屋遺跡から出土した忍冬文単弁蓮華文軒丸瓦
栗東市 2018年12月19日平成30年度の栗東市蜂屋遺跡の発掘調査において古代寺院跡がみつかりました。報道に大きく取り上げられ、11月3日の現地説明会には大勢の見学者があり、たんぼ道がまるで繁華街のように混雑するありさまでした。…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第285回 明智左馬之助湖水渡り伝承の地・大津市打出浜
大津市 2018年12月14日大津の湖上に浮かぶ滋賀県立琵琶湖文化館(大津市打出浜地先)の前には、「明智左馬之助湖水渡ところ」と刻まれた石碑があります(写真1)。 明智左馬之助こと明智秀満は、織田信長の重臣・明智光秀の娘婿とされる…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のオススメの逸品 第247回 ふだん使いの茶碗-大津市上田上牧遺跡の信楽焼丸碗
大津市 2018年12月5日上信楽山地を上流とする、大戸川の下流20㎞の左岸側の低地に、大津市上田上牧遺跡があります。遺跡の西側の高所には、従来、農業を生業としていた現在の牧町の集落があり、八幡神社に奉納されている宝永4年(17…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖會 第284回 「彦根」の語源?ー近江八幡市・活津彦根神社(いくつひこねじんじゃ)
近江八幡市 2018年11月28日織田信長の安土城で有名な近江八幡市安土町には、古い歴史を持つ社寺がいくつかあります。このうち神社では、『延喜式』に記載のある沙沙貴神社が有名ですが、もう一つ注目していただきたい神社があります。それが活…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のオススメの逸品 第246回 東日本からの使者?大津市滋賀里遺跡出土遮光器土偶
大津市 2018年11月21日今回の調査員のオススメの逸品では、縄文時代の土偶を紹介したいと思います。土偶は調査員のオススメの逸品のなかでもすでに守山市赤野井浜遺跡出土の屈折土偶や、甲良町小川原遺跡出土のハート形土偶が紹介されてい…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖繪會 第283回 豊臣秀吉に攻められた甲賀衆の居館―佐治城跡―
甲賀市 2018年11月14日滋賀県内には中~近世城館が1300あるといわれています。城と言えば彦根城や安土城のような石垣をもち、瓦葺の立派な天守閣がそびえるものを想像する方も多いでしょう。しかし、元々は在地の土豪・地侍が築いた居…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖會 第282回 安土城に次ぐ近江の名城 坂本城跡
大津市 2018年10月31日戦国~安土・桃山時代に来日し、キリスト教の布教活動をおこなったルイス・フロイスは著書『日本史』の中で次のようなことを述べています。 「(前略)それは日本人にとって豪華壮麗なもので、信長が安土山に建てた…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のオススメの逸品 第244回 万能の塗料であり接着剤である“漆”
その他 2018年10月17日漆は、古くから食器や装飾品や調度品、建物など、様々なものに使われています。熱や湿気、酸やアルカリにも強く、腐敗防止、防虫の効果がある特性から素材の木製品等を長持ちさせることができるため、広い分野で利用…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖會 第281回 発掘調査から80余年、学史に輝く重要古墳 ―安土瓢箪山古墳―
近江八幡市 2018年10月10日皆さんは日本で最大の墳丘をもつ古墳をご存知でしょうか? そう、大阪府堺市にある前方後円墳の大仙古墳です。墳丘規模は、これまで全長486mとされてきましたが、最近の研究で、さらに大きいことが指摘されてい…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のオススメの逸品 第243回 割られた土器の謎
その他 2018年10月3日東近江市下羽田遺跡の調査に従事している時、 ふと土器を見ると、周囲が打ち欠かれている須恵器に目が止りました。その後、白磁などの輸入陶磁にもそのような現象があるため、興味を持っていました。 その翌年の調…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のオススメの逸品 第242回 八幡瓦 ―在地瓦と記された銘・刻印―
その他 大津市 近江八幡市 2018年9月26日みなさんは、屋根の上に葺かれた「瓦」って、どれぐらい「眺めた」ことがありますか? 今日、屋根に葺かれている瓦の多くは、江戸時代に開発された「桟瓦(さんがわら)」と呼ばれる瓦の仲間です。それまでの瓦は、…
続きを読む