新近江名所図会
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新近江名所圖会 第313回 山に残る「寺」と「城」と「採石場」-歓喜寺遺跡-
大津市 2020年4月8日私どもが普段実施している発掘調査は開発事業に伴う場合が大半であるため、どちらかといえば平野部で行われることが多くあります。地中に埋もれた遺跡の姿を探るには、ほぼ発掘調査成果が不可欠であるといっても過言…
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新近江名所圖会 第312回 繖山のパワースポット-近江八幡市 観音寺城・観音正寺
近江八幡市 2020年4月1日観音寺城は近江守護佐々木六角氏が戦国時代に整備し、住まいとした城です。観音寺城跡は構造が独特で、評価のむずかしい城でした。山城なのに曲輪をひな壇のように整然と配列してそのあいだを登城道が直線に貫通して…
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新近江名所圖会 第311回 湖を見守る三つの古墳-大津市膳所茶臼山古墳
大津市 2020年3月25日滋賀県には、100mを超えるような前方後円墳が3基あります。北から順番に挙げますと、彦根市にある荒神山の山頂部付近にある荒神山古墳、近江八幡市にある安土瓢箪山古墳、そして今回名所として取り上げる、大津…
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新近江名所圖会 第310回 蹴鞠の社ー大津市平野神社
大津市 2020年3月18日・社の沿革 平野神社は大津市域を縦断する京阪電車石坂線石場駅から徒歩5分ほどのところにある神社です(写真1)。御由緒略記によれば、御祭神は平野大明神―第十六代仁徳天皇(大鷦鷯天皇:おほさざきのすめらみ…
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新近江名所圖会 第309回 悠久のときが描く、ミルクロード ー乳白色に輝く芹川の景観ー
2020年3月11日川の色といえば、「青」と連想する方がほとんどでしょう。 ここ滋賀県には、琵琶湖に注ぐ河川が数多くあります。その中に、美しい「乳白色」のせせらぎを楽しめる河川があるのをご存知でしょうか?それが、多賀町を…
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新近江名所圖会 第308回 「かるた」だけではない近江神宮の見どころー大津市 時計館宝物館
大津市 2020年1月7日近江神宮は大津市を南北に走る京阪電車石坂線の近江神宮前駅から徒歩5分ほどのところに所在する神社です。御祭神は第38代天智天皇で、天智6年(667)年に天皇が遷都した大津宮の推定地であるこの場所に昭和1…
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新近江名所圖会 第307回 民俗学者宮本常一の足跡とともにー長浜市茶わん祭の館-
余呉町 2019年12月4日第220回で少しだけご紹介した、昭和39(1964)年に廃線となった旧北陸線(柳ヶ瀬線)の中之郷駅跡(写真1)ですが、この中之郷駅がまだ現役で活躍していた昭和13(1938)年3月、この駅から東に峠を…
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新近江名所圖会 第306回 「鈎の陣所」跡と伝わる遺構―栗東市永正寺の土塁―
栗東市 2019年11月27日「鈎」とはあまり見慣れない漢字ですが、「鉤」(かぎ)の異体字です。栗東市北部の平野部にはこの「鈎」の名がついた地域(上鈎・下鈎)があり、「まがり」と読みます。この漢字は屈曲部を持つ金属製品を指す意味を…
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新近江名所圖会 第305回 膳所城の痕跡を辿る―近津尾神社に残る水門―
大津市 2019年11月6日膳所城に関わる数少ない発掘調査の内、当協会が平成24年に実施した近江大橋道路の西詰交差点の改良工事に伴う発掘調査の成果は、新近江名所圖会第165回でご紹介しています。 この調査では、膳所城「北の丸」の…
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新近江名所圖会 第304回 源満仲所縁の伝説が残る地 大津市 御所の山
大津市 2019年10月30日大津市、比叡山の麓。奥比叡ドライブウェイへ向かう途中、仰木の町に「御所の山」と呼ばれる場所があります。大津市無形民俗文化財である「仰木太鼓」の練習が行われる太鼓会館が建つこの地には、清和源氏発展の基礎…
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新近江名所圖会 第303回 地元の歴史にふれる場所~菩提寺まちづくりセンター
湖南市 2019年10月23日私が滋賀県立安土城考古博物館で学芸員として勤務していた時、湖南市のまちづくり協議会の方々が、湖南市の竜王山古墳群出土資料の見学を希望してこられたことがありました。お話を伺ってみると、地元に新しく地域交…
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新近江名所圖会 第302回 桟瓦発祥の地-万徳院と西村半兵衛-
大津市 2019年10月9日西国十四番札所園城寺(三井寺)は天台寺門宗の総本山で、弘文天皇の皇子の大友与多王が父の霊を弔うため創建しました。天武天皇によって「園城」の勅額を賜り、「長等山園城寺」と称しました。のち、智証大師円珍和…
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