投稿者: shigabunkazai
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №274 隠れキリシタンの遺品!? 聖母マリアのメダリオン
草津市 2019年12月18日令和元年10月1日、安土城考古博物館の所蔵品に不思議な逸品が加わりました。聖母マリアを浮き彫りにしたメダリオン(大きな徽章やメダルの付いた飾り)です。マリアは処女性の象徴である三日月に乗って合掌し、首…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №273 長浜市黒田長山古墳群4号墳北棺出土の横矧板鋲留短甲(よこはぎいたびょうどめたんこう)
余呉町 2019年12月11日弥生時代、強力な殺傷力をもつ金属製の武器が中国王朝や朝鮮半島から伝来して普及するなかで、防御の為に動物の皮革や木材などを素材とした楯や甲冑がつくられます。 古墳時代前期には中国や朝鮮半島で作られた鉄製…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第307回 民俗学者宮本常一の足跡とともにー長浜市茶わん祭の館-
余呉町 2019年12月4日第220回で少しだけご紹介した、昭和39(1964)年に廃線となった旧北陸線(柳ヶ瀬線)の中之郷駅跡(写真1)ですが、この中之郷駅がまだ現役で活躍していた昭和13(1938)年3月、この駅から東に峠を…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第306回 「鈎の陣所」跡と伝わる遺構―栗東市永正寺の土塁―
栗東市 2019年11月27日「鈎」とはあまり見慣れない漢字ですが、「鉤」(かぎ)の異体字です。栗東市北部の平野部にはこの「鈎」の名がついた地域(上鈎・下鈎)があり、「まがり」と読みます。この漢字は屈曲部を持つ金属製品を指す意味を…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №271 何に使ったの?-彦根市六反田遺跡出土三彩小壺
彦根市 2019年11月13日三彩と言えば、有名なものはやはり「唐三彩」でしょうか。黄色・緑色・白色・茶色・赤色から3色を組み合わせて釉薬として使い、水瓶や盤、人物、動物などの意匠がみられます。私のイメージでは、唐三彩と言えばラク…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第305回 膳所城の痕跡を辿る―近津尾神社に残る水門―
大津市 2019年11月6日膳所城に関わる数少ない発掘調査の内、当協会が平成24年に実施した近江大橋道路の西詰交差点の改良工事に伴う発掘調査の成果は、新近江名所圖会第165回でご紹介しています。 この調査では、膳所城「北の丸」の…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第304回 源満仲所縁の伝説が残る地 大津市 御所の山
大津市 2019年10月30日大津市、比叡山の麓。奥比叡ドライブウェイへ向かう途中、仰木の町に「御所の山」と呼ばれる場所があります。大津市無形民俗文化財である「仰木太鼓」の練習が行われる太鼓会館が建つこの地には、清和源氏発展の基礎…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第303回 地元の歴史にふれる場所~菩提寺まちづくりセンター
湖南市 2019年10月23日私が滋賀県立安土城考古博物館で学芸員として勤務していた時、湖南市のまちづくり協議会の方々が、湖南市の竜王山古墳群出土資料の見学を希望してこられたことがありました。お話を伺ってみると、地元に新しく地域交…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした
東近江市 2019年10月16日東近江市の下羽田遺跡を発掘していたある日、良質な青色をしたチャート製の石器(写真1)が出土しました。その石器は細長く、左右両方が折れていました(折られていたのかもしれません) 。刃および背に丁寧な加工…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第302回 桟瓦発祥の地-万徳院と西村半兵衛-
大津市 2019年10月9日西国十四番札所園城寺(三井寺)は天台寺門宗の総本山で、弘文天皇の皇子の大友与多王が父の霊を弔うため創建しました。天武天皇によって「園城」の勅額を賜り、「長等山園城寺」と称しました。のち、智証大師円珍和…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―
大津市 2019年10月2日縄文時代の土器は、「野焼き」という、たき火のような、キャンプファイヤーのような、そんな炎の中で焼かれた、というイメージをお持ちの方は多いと思います。歴史の授業でも、そのように習ったかも知れませんし、実…
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