古代
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第80回 鍛冶屋敷遺跡-紫香楽大仏に関する重大な発見-
甲賀市 2011年12月14日甲賀市信楽町黄瀬 聖武天皇は、天平14年(742)から16年(744)にかけて5回も紫香楽を訪れています。紫香楽に心惹かれた聖武天皇は紫香楽での大仏造立を宣言し、ここに仏教の聖地を築くことを目指したの…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第74回 天智天皇がのこした大津宮-南滋賀町廃寺と榿木原遺跡
大津市 2011年11月2日大津市南滋賀 天智天皇が667年に遷都した近江大津宮は、JR大津京駅の北西にある錦織遺跡がその所在地として知られています。近江大津宮の周辺には、穴太廃寺、崇福寺、南滋賀町廃寺、園城寺前身寺院といった4…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第71回 益須寺と都賀山の醴泉-益須寺遺跡-
守山市 2011年10月12日守山市吉身 『日本書紀』巻三十の持統天皇紀には、近江国益須郡の都賀山で湧出した醴泉と、そこで病を治療するものが停宿した益須寺のことが記されています。 ◇持統天皇七年(693年)十一月条 己亥遣試飲近江…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第69回 雪野寺跡
竜王町 2011年9月28日蒲生郡竜王町川守 近江八幡市、東近江市、竜王町にまたがる雪野山は、その頂上付近に古墳時代前期の未盗掘の石室が発見された雪野山古墳が存在することで有名です。 その雪野山の南西麓にあるのが古代寺院、雪野寺…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第68回 現代に残る「過去」-大篠原の西池と堤
野洲市 2011年9月21日野洲市大篠原 わたしたちが普段見慣れている風景のなかには,実は古代や中世,近世といった時代に造られた「過去」が存在します。というのは,長い歴史の中で,人間は前の時代の遺産を引き継ぎ,それを改変し続けて…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第63回 小槻大社と栗東の首長墓
栗東市 2011年8月17日栗東市下戸山 栗東市下戸山に所在する小槻大社は『延喜式』に記載された式内社で、古代に創建されたことがわかる古社です。室町時代に建造された一間社流造、檜皮葺の本殿は国の重要文化財に指定されています。また…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 No.58 やはり文字はすごい!-六反田遺跡出土木簡
彦根市 2011年7月25日遺跡や遺構の性格、これを判断したり決定することは調査員にとって最も悩ましい仕事の一つである反面、解明したときの醍醐味は格別です。 遺構検出時には地面を丁寧に削り、土の色の変化を見つけ出します。掘削時に…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第58回 歴史を踏みしめる-瀬田唐橋 その2
大津市 2011年7月13日大津市瀬田 ◇唐橋を渡る 「もう一度、歩いて唐橋を渡ってみたい」 私が初めて唐橋を歩いて渡ったのは、21歳の学生の頃でした。国鉄(現JR)石山駅から、生まれて初めての発掘調査現場、堂ノ上遺跡へ、アルバ…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 No.57 近江と大和を結ぶ土器-関津遺跡出土の大和型瓦器
大津市 2011年7月11日大津市関津遺跡では、大和型瓦器と呼称される器が多数出土しています。 瓦器とは、鎌倉時代を中心に平安時代後期から室町時代にかけて使用されたもので、器の表面を燻し焼きすることにより金属的な光沢感をもたせた…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第57回 日野の氏神-馬見岡綿向神社
日野町 2011年7月6日蒲生郡日野町村井 馬見岡綿向神社(まみおかわたむきじんじゃ)は、天穂日命(あめのほひのみこと)・天夷烏命(あめのひなどりのみこと)・武三熊大人命(たけみくまうしのみこと)の三神を祀る祠を、欽明天皇6年…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第54回 天台の修行の地-葛川明王院
大津市 2011年6月15日大津市葛川坊村町 明王院は、大津市域北端、葛川地区、安曇川上流の渓谷に立地する天台宗の寺院です。とにかく遠く、堅田からバスに揺られること小1時間でようやく到着します。 明王院は、息障明王院(そくしょう…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第52回 いにしえの水にまつわるお話-石樋と御澤神社-
東近江市 2011年6月1日東近江市上平木町 近江と伊勢・美濃を結んだ八風街道(はっぷうかいどう:現在の国道422号)を近江八幡市から旧八日市へ向かい、近江鉄道平田駅の手前の線路を渡る市道に入ると広大な田園地帯が見えてきます。 …
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