古代
-
新近江名所図会
新近江名所圖會第236回 昔の姿に思いを馳せる-大津市北小松港-
大津市 2016年10月26日「街道をゆく」で司馬遼太郎が最初に訪れたのは大津市の一番北、琵琶湖西岸の小さな港町「北小松」です。司馬の紀行文は、北小松港が古代に朝鮮半島との関わりのなかで設けられた港で、「高麗津(こまつ)」の名残り…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖會第234回 「鴟尾」を焼いた須恵器の窯-大津市山ノ神遺跡
大津市 2016年9月28日「鴟尾」・・・訓読みでは「とびのお」と読みますが、「しび」と読みます。奈良の東大寺のような古い寺院の大屋根中央の大棟(屋根の一番高いところ)の両端に付けられた飾りです。鳥の羽のような、魚のような、ブー…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第185回 土木工事に使われた杭 ―大中の湖南遺跡の矢板杭―
近江八幡市 2016年6月15日土木工事とは、山・森林・川・海などの自然環境を相手に、人間がそれらを使いやすく改造する作業です。明治になって、西洋から煉瓦造や鉄骨造などの技術が入ってくるまで、わが国では、橋をかけたり、道路を舗装した…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第183回 古代の人々が使った祭祀の道具③ -斎串-
高島市 2016年5月18日古代の祭祀具に、斎串(いぐし)と呼ばれる道具があります。名前のとおり串状の形をしたもので、平らな板や細い棒を加工して作られています。祭祀で使用される「神聖な木」のひとつとして使われていたと考えられてい…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品 第181回 コロボックルの道具?-長浜市塩津港遺跡出土ミニチュア品
長浜市 2016年4月20日平成24年度から琵琶湖の一番北の港「塩津港」の遺跡(塩津港遺跡)で発掘調査を行っています。塩津港は琵琶湖水運を通じて北陸と京を結ぶルート上の港であり、日本列島の要港でした。今は静かな街並みの塩津浜です…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品第176回 近江八幡市安養寺廃寺から出土した飛雲文鬼瓦
近江八幡市 2016年2月10日安養寺廃寺は近江八幡市安養寺町に所在する古代寺院跡です。古くは、膳所藩の藩学を務めた寒川辰清(さむかわとききよ)が1723年に完成させた『近江輿地誌略』に寺院跡の存在が記されています。寺院建物に使われ…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖絵 第215回 古代近江の製鉄所―野路小野山製鉄遺跡
草津市 2016年1月6日少なくとも、古代の近江国は、製鉄が盛んな「鉄の国」でした。県内各地には、古代の製鉄遺跡が確認されており、それらのいくつかは発掘調査が実施され、様相が分かってきています。今回は、そうした製鉄遺跡のなかか…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品第170回 古代の人々が使った祭祀の道具②-馬形代
高島市 2015年11月11日形代(かたしろ)は、まつりのときに神の依代として使われるものです。高島市にある上御殿遺跡では、奈良時代から平安時代にかけて使用された木製の形代が数多く出土しています。このうち、人形代(ひとかたしろ)に…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品第164回 塩津神社の石燈籠
長浜市 2015年8月19日琵琶湖の一番北の集落、塩津は北陸から都(京都)に送る物資を琵琶湖の水運に乗せるための「港まち」として栄えていました。その繁栄ぶりは、近年の発掘調査によって次々と明らかになり、注目されているところです。…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会第201回 草津市北西部に集中する古代寺院群 ―花摘寺廃寺・観音堂廃寺等―
草津市 2015年6月10日草津市北西部の下物(おろしも)町から北大萱町にかけての一帯は、7世紀後半代の白鳳文化期に造営された古代寺院跡が集中する地域です。県道26号(通称浜街道)に沿う南北2㎞の範囲内に,実に7か所も古代寺院推…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員オススメの逸品第159回 日本最古の起請文 -長浜市・塩津港遺跡出土52号木簡-
長浜市 2015年6月3日古典落語に「三枚起請」という演目があります。江戸時代の遊郭では、客と遊女の間で、「遊女の雇用期間が満期になれば客と結婚をする」という内容の「起請文」と呼ばれる書類を取り交わすことが流行しました。万一誓…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第199回 ご本尊秘仏14年ぶりにご開帳!-湖南市 岩根山善水寺-
湖南市 2015年5月13日旧甲西町岩根(現在の湖南市岩根)に位置する善水寺は、旧石部町(現在の湖南市)の長寿寺・常楽寺とともに、「湖南三山」として古くから知られる天台寺院です(写真1)。その縁起は奈良時代に遡るとされ、和銅年間…
続きを読む