考古資料
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調査員のおすすめの逸品 №334《滋賀をてらした珠玉の逸品⑪》ひしめく村々の守り神ー木札から中世のムラを想像するー
彦根市 2022年6月29日それは、夏の暑い日のこと、わたしは彦根市に所在する賀田山(かだやま)遺跡で、鎌倉時代から室町時代の集落跡を発掘調査していました。そこでは掘立柱建物や、畑地の跡など、中世の小さなとあるムラのあり方を示す…
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調査員のおすすめの逸品 №333《滋賀をてらした珠玉の逸品⑩》中世の村のくらしがよみがえるー守山市横江遺跡の輸入磁器ー
守山市 2022年6月24日鎌倉時代から室町時代にかけて、中国産の輸入陶磁器が、日本国内に広く流通していました。今回は、横江遺跡から出土した、中国産の輸入磁器を紹介します。 守山市西南部に位置する横江(よこえ)遺跡(守山市横江…
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調査員のおすすめの逸品 №332《滋賀をてらした珠玉の逸品⑨》琵琶湖の縄文人に安心を与えていた最新型の精霊像ー大津市粟津湖底遺跡第3貝塚の土偶ー
大津市 2022年6月22日今回ご紹介するのは縄文時代の土偶です。土偶とは人の形を模して作った土製品です。今回は特に大津市粟津湖底(あわづこてい)遺跡の第3貝塚から出土した土偶を逸品としてご紹介します。 粟津湖底遺跡は、大津市…
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調査員のおすすめの逸品 №331《滋賀をてらした珠玉の逸品⑧》地震跡を切り取るー針江浜遺跡の地震跡剥ぎ取り断面ー
高島市 2022年6月17日入社して間もない頃、遺物収蔵庫の一画で、切り取られた“土の壁”に出逢いました。しばらくしてこの“土の壁”が、土壌に薬剤を塗布して土ごと薄く剥いだ、いわゆる“剥ぎ取り”と呼ばれるものであることがわかり…
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調査員のおすすめの逸品 №330《滋賀をてらした珠玉の逸品⑦》祈りを込めるための小さな鏡ー東光寺遺跡出土の海獣葡萄鏡ー
大津市 2022年6月15日「鏡」といえば何を思い浮かべるでしょうか?日頃使用している姿を映すための手鏡・姿見をはじめ、弥生時代から古墳時代に副葬された「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」などの銅鏡、三種の神器のひと…
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調査員のおすすめの逸品 №329《滋賀をてらした珠玉の逸品⑥》古墳時代人の姿をうかがう人物埴輪ー供養塚古墳出土人物埴輪ー
近江八幡市 2022年6月10日■滋賀県でも数少ない全形のわかる人物埴輪 「はにわ」と聞いて皆さんが頭に浮かべられるのは、人や動物をかたどった人物埴輪・動物埴輪ではないでしょうか。でも、姿全体がわかるような残りの良い人物埴輪・動物埴…
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調査員のおすすめの逸品 №328《滋賀をてらした珠玉の逸品⑤》日本ではんこ文化が始まったころー高島市鴨遺跡出土銅印ー
高島市 2022年6月8日印章は、一般的には「はんこ」とよばれます。会社や個人などが所有し、役所に出す書類や契約の書類、配達物の受取書など様々な書類で証明や確認をしめすのに必要なものでした。動物の角や金属、木などでできた立派…
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調査員のおすすめの逸品 №327《滋賀をてらした珠玉の逸品④》装飾品からみえる湖北地域の古墳時代ー長浜市・涌出山古墳ー
長浜市 2022年6月3日北陸縦貫自動車道の上り線、旧高月町(現長浜市)あたりを走っていると、左手に小さな山がみえてきます。この山、涌出山(ゆるぎやま)といいまして北陸縦貫自動車道の工事の際に古墳が発見されました。 涌出山古…
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調査員のおすすめの逸品 №326《滋賀をてらした珠玉の逸品③》作りかけの磨製石剣?ー守山市服部遺跡出土の石器ー
2022年6月1日守山市服部(はっとり)遺跡は、昭和49年夏、野洲(やす)川の改修工事に際して発見された遺跡です。工事の最中に、弥生時代から鎌倉時代の遺物が大量に散布することが明らかになり、急遽発掘調査が実施されまし…
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調査員のおすすめの逸品 №324《滋賀をてらした珠玉の逸品①》湖畔に生きた縄文人ー滋賀里遺跡の人骨ー
大津市 2022年5月25日当協会は令和2年度に設立50周年を迎え各種記念事業を計画してきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、それら記念事業を先送りしてきました。今年度、ようやくそれらを開催する運びとなり、こ…
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調査員のおすすめの逸品 №318 琵琶湖を挟んだ二つの地域をつなぐ貴重な遺物―上御殿遺跡出土の石釧―
高島市 2022年2月2日上御殿(かみごてん)遺跡は、琵琶湖の西岸北部に位置する高島市鴨から安曇川(あどがわ)町三尾里(みおざと)にかけて広がる遺跡です。高島平野の南部を流れる鴨川の左岸にあたり、JR湖西線の安曇川駅からは南西…
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