『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№372 時代を超えた2つの円窓付土器(まるまどつきどき)
大津市2024年6月12日よく秋の紅葉の季節になると寺や日本家屋の壁に取り付けられた円窓からの景色があたかも円い額縁の中に描かれた絵画のような鮮やかな風景がテレビ等で取り上げられたりします。こうした円窓のような大きな円孔が土…
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調査員のおすすめの逸品№371 数千年経っても変わらない形―矢倉川(やくらがわ)遺跡出土の「鏑矢状木製品」―
米原市2024年5月22日中央に琵琶湖を抱える滋賀県では、湖岸近くで発掘調査が行われることもよくあります。それらの調査地には湿地が多いため、木製品をはじめ有機質素材の遺物も多く出土します。今回紹介するのは、そういった湖岸に立…
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調査員のおすすめの逸品№370 御朱印の御先祖さま―鴨田遺跡の巡礼札―
長浜市2024年3月27日昨今は、いろいろな御朱印がブームとなっていますね。社寺を参詣していただく、ありがたい御朱印はもちろんのこと、お城や古墳などの文化財見学の記念として、様々な御朱印(御城印・御墳印など)を手に入れること…
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調査員のおすすめの逸品 №315 これが天然色―カラー写真の色基準「カラーセパレーションガイド」―
その他2021/12/01
記録保存目的で調査された遺跡は、ほとんどの場合、調査が終わると工事によって破壊されてしまいます(いわゆる「緊急発掘」と呼ばれるものです)。二度と見ることができなくなってしまうので、私たちはその遺跡の持つ情報を可能な限り・・・
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調査員オススメの逸品 第162回 描かれた神威―琵琶湖文化館蔵「山法師強訴図」
大津市2015/07/22
最近、このコーナーでも紹介のあった保延3年(1137)の年記をもつ日本最古の起請文、長浜市塩津港遺跡出土の52号木簡には、誓約する神の名が天部の神から日本の八百万の神まで列記されているとの説明があったと思います(第159・・・
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調査員のおすすめの逸品№360 これで掘れるのか?―曲柄鍬―
草津市守山市2023/08/16
滋賀県では、木製の遺物が多く出土します。木材は酸素と水分がともに豊富だと腐食して消滅してしまいますが、どちらかが断たれると腐らずに残存します。琵琶湖を擁し地下水位の高い滋賀県では、埋没した木製品が水分を多量に含む粘土に・・・
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