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松原内湖遺跡現地説明会(2016.9.18)配布資料

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 公益財団法人滋賀県文化財保護協会では、国土交通省滋賀国道事務所および滋賀県教育委員会からの依頼により、国道8号米原バイパス事業に伴う松原内湖遺跡の発掘調査を、平成24年度から実施しています。
 発掘調査では、さまざまな時代の遺構や遺物が出土しました。丘陵部からは古墳時代後期の横穴式石室や平安時代の蔵骨器が出土しました(平成27年度調査)。旧松原内湖の汀線にあたる谷部からは縄文時代早・前期の集石土坑を検出しています。佐和山丘陵の麓にあたる低地部では奈良時代から室町時代にかけての集落跡が見つかっています。中世の遺物には土器類のほかに鎌倉時代末の巻数板(かんじょういた)や卒塔婆(そとば)も出土しています(平成26年度調査)。また中世の集落の整地土層に縄文時代早期・前期・晩期の土器や石器が含まれていることから付近に縄文時代の集落が存在したと考えられます。今回の発掘調査では、中世集落の続きを確認しました。

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