私たちの仕事

文化財の保存と活用

文化財の保存と活用

歴史文化遺産活用セミナー

現在の文化財保護法(平成31年4月施行)では、文化財を地域にとって欠かせない歴史文化遺産として活用し、持続的に保存していくことが強く求められています。また、そのために各市町村が自分たちの「文化財保存活用地域計画」(以下、地域計画と呼びます)を作れる仕組みが設けられました。

滋賀県においても地域計画を作成し、国に認定される市町が続々と(出てきました。今、求められているのは、地域で文化財を保存し、活用していくための具体的なノウハウであり、保存と活用を推進していく中で生じる様々な課題への対応力です。
当協会では、その対応力を蓄積していくために、様々な分野・業種から講師をお招きし、「歴史文化遺産セミナー」を開催しています。参加者とともに議論を深めながら、文化財を活かしたまちづくりの後押しを目指しています。

歴史文化遺産ガイド養成講座

滋賀県の歴史文化遺産の価値を、県内外からの来訪者へ的確に解説する人材を育成し、滋賀県地域のブランド力の向上に寄与することを目指しています。

講座は初級編・中級編・上級編で構成される、それぞれ5日間、計15日間で講義と現地講習、実技実習をおこないます。上級編の修了者の内、試験に合格した方に対しては、公益財団法人滋賀県文化財保護協会として歴史文化遺産ガイドの認定を行っています。認定された修了生の中には、すでにプロのガイドとして活躍している方もおられます。

発掘調査技能講習

当協会が発掘調査をする際、現地作業に滋賀県シルバー人材センター連合会から作業員さんを派遣してもらっています。

その技能の向上を目的とした講習会を、滋賀県シルバー人材センター連合会の会員さんを対象に開催しています。講習では、座学と現地講習をとおして、発掘作業に従事するために必要な基本的知識、発掘調査の方法や意義、地域の歴史などを学んでもらっています。

民間事業者さんとの連携事業

発掘調査の成果や考古学的な研究成果、ならびに県内の文化財に関わる様々な情報を広く知っていただくために、民間事業者の方々とも連携しながら各種講座や探訪事業等を展開しています。

大学との連携事業

発掘調査をはじめとした文化財の保存と活用を持続的に行っていくためには、後進の育成が欠かせません。そこで、歴史学や考古学を専攻する研究室がある大学と連携して、大学内だけでは学べない発掘調査技術の修得や文化財の活用の実践などができる機会を積極的に作り、文化財の保存と活用のこれからを担ってくれる人材の育成をお手伝いしています。

また、調査成果の展示や講座、講演会などへ学生さんにも参加・参画してもらう中で、若い柔軟な発想をそれらの事業に反映させ、県民の皆さんが、文化財をより身近に感じられるような試みを実践し始めています。

しがぶん募金

公益財団法人滋賀県文化財保護協会では、「豊かな滋賀づくり」の一環として、文化財で滋賀を元気にしていくための寄付を募っています。

支援していただいた寄付金は、①考古学や歴史を体感する学習機会の創出、②文化財を守り、活かしていく人材の育成、③文化財に関する情報の発信と展開に利用させていただきます。

埋蔵文化財展示事業

滋賀県内で実施された発掘調査の成果を、広く県民の皆様に知っていただく機会として滋賀県埋蔵文化財センターを中心に展示事業を展開しています。

発掘調査の成果から滋賀県内の地域の歴史を掘り下げる「滋賀県埋蔵文化財地域展」や速報展「レトロ・レトロの展覧会」など、最新の成果を織り交ぜながら、縄文時代から近代までの滋賀県ならではの歴史を楽しく再確認できる機会を提供しています。

文化財保護/活用資金貸付事業

文化財保護/活用資金の貸付は、文化財の所有者や保存・活用団体に対して資金を融資することにより、滋賀県内に所在する文化財の保護/保存や活用事業が円滑に実施できるようするための融資制度です。これにより、県内の文化財の保存と活用に対する取り組みを側面から支える仕組みとなっています。

Page Top