朽木陣屋跡では、平成12年度に滋賀県教育委員会・財団法人滋賀県文化財保護協会によって、主要地方道小浜朽木高島線道路改築工事に伴う発掘調査が実施されました。調査では、堀・橋・登城道と敷地を区画する石列などが見つかり、これらの遺構は少なくとも15世紀前葉(室町時代)にはすでに一部構築され、その後16世紀後葉~18世紀(戦国時代~江戸時代)まで利用されていた可能性が指摘されています。
今回の調査は、前回調査と同じく小浜朽木高島線道路整備事業に伴う発掘調査として、平成12年度調査地の西側の地点を対象に、本年7月から発掘調査をおこなっています。調査では、調査区東半部で平成12年に確認された堀・登城道・敷地を区別する石列の延長部分と、また調査地西端部で土坑が検出されています。
以上の調査成果を地元対象に令和4年11月23日に現地を公開しました。
※当日配布した資料はコチラからダウンロードできます。(PDF約2MB)