令和4年度春季特別展「戦国時代の近江・京都-六角氏だってすごかった!」図録
滋賀県立安土城考古博物館 令和4年度春季特別展 開館30周年記念展示図録
「戦国時代の近江・京都-六角氏だってすごかった!」
2022年4月 A4 96頁
発行:滋賀県立安土城考古博物館
定価:1,400円
送料:150円(1冊のみ注文の場合)
戦国時代の近江守護は六角氏でしたが、その一般的な評価は決して高くありません。 巨大な観音寺城を拠点とした近江源氏佐々木氏の惣領家の六角氏は、ほんとうに力のない大名だったのでしょうか?
織田信長に逐われるまでの約70年間、六角高頼・定頼・義賢の3代は、室町幕府内でも屈指の実力を誇っていました。その力ゆえに将軍親征を受けたり、京都を追われた将軍を庇護したり、三好長慶や管領細川氏らと対等に交渉していたことは、ほとんど知られていません。六角氏の真の実力と、同時代の人々との関係を、残された資料から考えていきます。
【目次】
総論「六角氏が輝いていた時代」
プロローグー佐々木六角氏ー
六角氏と近江・京都関係年表
第一章
戦国の梟雄・六角高頼
応仁の乱と山門領押領
二度の将軍親征
明応の政変と近江
高頼から定頼へ
第二章
幕府の重鎮・六角定頼
流浪する将軍
六角家中の統制
幕府重鎮として
定頼と寺社勢力
第二章
期待の後継者・六角義賢
天文二一年和解
破滅の足音
エピローグ―天下人の系譜―
《付録》館収蔵の六角氏発給文書
列品解説
出品目録
参考文献
【主な掲載資料】
⦿ 国宝 ◎ 重要文化財 △ 県指定文化財 □ 市指定文化財
◎桑実寺縁起絵巻(桑實寺蔵)
・足利義政御内書-小笠原文書-(東京大学史料編纂所蔵)
⦿室町幕府奉行人連署奉書-東寺百合文書-(京都府立京都学・歴彩館蔵)
◎九里員秀書状-今堀日吉神社-(日吉神社蔵)
・山法師強訴図屏風(滋賀県立琵琶湖文化館蔵)
◎六角氏奉行人連署奉書-長命寺文書-(長命寺蔵)
□ 足利義輝画像(真正極楽寺蔵)
・万松院殿穴太記(国立公文書館蔵)
・六角義賢書状(当館蔵)など