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令和5年秋季特別展 「馬でひも解く近江の歴史」

 馬は古くから私たちの暮らしや社会に大きな影響を与えた動物です。
 5世紀、ヤマト王権は馬を戦いの道具として、各地の豪族に分け与えました。栗東市新開古墳に副葬された馬具や仁徳天皇陵古墳出土の馬形埴輪は、馬が権威の象徴であったことを示しています。
 6世紀、近江の豪族たちは金色に輝く馬具を装着した馬とともに継体大王を支えました。
 7世紀以降、近江と各地を結ぶ馬を使った情報ネットワークの道(駅路)が整備されます。人びとや馬が行きかう道はその後、東海道や中山道と呼ばれるようになります。
 本展では、馬が近江の地域社会や文化の形成に果たした役割について考古資料を中心に紹介します。

◆A4 76頁 カラー 1,000円(税込み・送料別)
◆滋賀県立安土城考古博物館 令和5年10月発行 

【目次】
目次 凡例
第一章 馬が近江にやって来た!
 第一節 新開一号墳の馬具は語る
 第二節 ヤマト王権の牧場
 第三節 馬が近江に住み着いた
第二章 大王を支えた近江の馬
 第一節 仁徳天皇陵古墳と供養塚古墳の馬形埴輪
 第二節 近江の馬形埴輪たち
 第三節 継体大王を支えた近江の人びとと馬
第三章 馬とともに創った近江
 第一節 大地を耕す馬や牛
 第二節 馬が情報を運ぶ古代のハイウェイ「駅路」
 第三節 馬と船が運んだ都市の賑わい
終章 戦い続けた馬

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