文化財イベント日記

連続講座文化財もの知り学2012第4回を開催しました

連続講座「文化財もの知り学2012」第4回は、8月4日に「大国近江の壮麗なる国府-大津市史跡近江国庁跡」と題して、当協会調査整理課課長心得の平井美典さんが講師を担当して開催されました。大津市の瀬田丘陵にある国史跡近江国庁は、1963年以降、今日までに多くの発掘調査が行われ、約60箇所ある律令期の国庁の中で最も様相が判明しています。また、その多くが公有地化されて、史跡公園として整備されています。高校生の時からこの近江国庁の調査に参加していた平井さんは、滋賀県教育委員会に就職後は、自身が担当して発掘調査を行っています。また、平成22年度に近江国庁に関する著書を刊行し、平成23年度には滋賀県立安土城考古博物館の近江国庁をテーマとした企画展に関わるなど、近江国庁を良く知る研究者の1人です。現在もわかる当時の道の痕跡など、近江国庁跡をよく知るからこそわかる話の数々に、受講者のみなさんも聞き入っておられました。次回第5回は、甲賀市春日北遺跡の調査成果について解説いたします(9月1日開催)。

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