文化財イベント日記

近江八幡市御館前遺跡の現地説明会を開催しました。

10月12日(土)の午後、近江八幡市千僧供町に所在する御館前遺跡の発掘調査現場で、一般の方々を対象とした説明会を開催しました。幸いにも、晴天にめぐまれ、参加者は約85名と、たくさんの方々に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました 

今回の調査では、奈良時代の掘立柱建物を13棟検出しました。これらの建物は、いずれも建物の向きが正方位(ほぼ真北)でした。また、その中には一辺1m程度の大型の柱穴から構成されている建物がふくまれていました。このような特徴をもつ建物は当時の官衙(かんが:役所)で用いられることが多いことがわかっています。さらに、御館前遺跡とその周辺には古代の蒲生郡衙(ぐんが:郡の役所)があったと推定されていますので、今回見つかった掘立柱建物群は、蒲生郡衙に関連する建物群の可能性が考えられます。

説明会にご参加いただいた皆さんには、見つかった掘立柱建物の大きな柱穴を間近に見つつ,調査員による解説を聞いていただきました。さらに, 出土した遺物についても、調査員が詳しく説明いたしました。ご参加いただいた皆様には本当に感謝です。

なお、当日配布した資料はコチラからダウンロードできます。ぜひご覧ください。

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