文化財イベント日記

長野遺跡・川原遺跡・八坂遺跡の発掘調査成果説明会 開催しました。

 12月8日(日)の午後から、愛荘町に所在する長野西コミュニティセンターにおいて、長野遺跡・川原遺跡・八坂遺跡の発掘調査成果について、地元の方々を対象とした説明会を開催しました。少し足元が悪いなかでしたが、30名の方々に足を運んでいただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

さて、今回の調査は、令和6年4月から12月にかけて実施し、弥生時代後期・平安時代・鎌倉時代と大きく3つの時代の遺構・遺物を発見することができました。特に鎌倉時代の成果については、掘立柱建物3棟や屋敷地を区画すると思われる溝、さらに石組みにより構築された井戸を計5基検出することができ、当時の集落の様子を想い起こさせる発見になりました。また、溝や土坑の一部では、「かわらけ」が一か所から何十枚も出土するものもみられ、付近でなんらかの行事、例えば宴会などが行われたのちに一括で廃棄されたものなのかもしれません。

当日は、実際に出土した土器なども展示し、調査担当者から詳しい説明もさせていただきました。今回の調査成果が地域の人たちにとっての宝物になれば、わたしたち調査担当者としても幸いです。

なお、当日配布した資料はコチラからダウンロードできます。ぜひご覧ください。

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