投稿者: shigabunkazai
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第180回 彦根城―石垣の石と矢穴―
彦根市 2014年8月13日お城は、史跡のなかでも、しばしば地域のシンボルや観光名所となっています。当時の建物が残っているなら、門・櫓(やぐら)・天守閣などをめぐるのがオーソドックスでしょうし、建物がなくても、郭(くるわ)・お濠…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品138 緑色のきれいな石 ‐金森西遺跡出土の管玉未製品‐
守山市 2014年8月6日平成25年度の秋で現地調査を終了した守山市金森西遺跡の調査は、土器をはじめとする出土した遺物と現場で記録した図面や写真とともに、場所を安土城考古博物館内にある調査整理課に移して、整理調査を現在すすめて…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第179回 松原内湖の船着き場
彦根市 2014年7月30日かつて、琵琶湖には東国や北陸からの物資を京都に運ぶ天然の運河としての役割がありました。琵琶湖水運は日本の物流のなかで大きな位置を占めていたのです。ただし、琵琶湖は閉塞水域であって、海との行き来がないた…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品137 猫はいつから?!-膳所城下町の猫-
大津市 2014年7月23日展示ケースの中の薄茶色の猫と目が合いました。関ヶ原の合戦後に徳川家康が築いた膳所城の城下町跡(大津市)からみつかった土製の猫で、半身が欠けているものの、おそらく脚を揃えて座った姿は、全長15㎝、高さ1…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第178回 ひっそりと佇むかくれ里-教林坊
近江八幡市 2014年7月16日(近江八幡市安土町石寺1145) 「私が興味をひいたのは・・・(中略)いきなり山へつづく急勾配に作ってあり、よく見ると、それは古墳を利用してあるのだった。横の方に、羨道も現れている。その石室の巨大な蓋…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 No.136 地域の歴史の宝庫―『近江輿地志略』
その他 2014年7月9日年度のはじめになると,自分が発掘調査を担当する遺跡がきまります。ただちに,事務所を設営したり,作業員さんを手配したり,といった準備作業に着手します。それと同時に,調査を担当する遺跡の所在する地域がどの…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第177回 仏教の聖地のルーツ-大津市坂本廃寺-
大津市 2014年7月2日「近江は仏教の聖地である。」などと書き出せば、「比叡山のことネ!」とか、「白洲正子も絶賛した湖北の観音像でしょ?」と、早とちりされる方も多いのではないでしょうか。もちろん、そうした数多くの仏教文化を否…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 No.135 古くて、新しい土器?―津田江湖底遺跡出土縄文土器
草津市 2014年6月25日津田江湖底遺跡は、現在の滋賀県立琵琶湖博物館がある烏丸半島の南側、草津市下寺町に位置する湖底遺跡です。今回は、その発掘調査の際に、「入れ子」状態で見つかった縄文土器を紹介します。 調査報告によれば、倒…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第176回 クリンソウが咲く鶏足寺跡
長浜市 2014年6月18日鶏足寺(けいそくじ)跡は、長浜市木之本町古橋の山岳信仰の霊地であった己高山(こだかみやま)(標高923m)の山中に所在します。この山中には古代から中世に数か寺の山岳寺院が栄えていました。伝承によれば奈…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 No.134 日本の埋蔵文化財調査を支える私たちの「右腕」
その他 2014年6月11日私がおすすめする逸品――というか誇らしげに語るつもりの逸品――は、調査の補助スタッフさんです。当協会の場合、調査補助員さんとお呼びしています。わたしたちの仕事は大きく分けて、野外の「発掘調査」と屋内で…
続きを読む
-
新近江名所図会
新近江名所圖会 第175回 滋賀県道316号比叡山線
大津市 2014年6月4日今回の新近江名所図絵は、ある県道をご紹介しましょう。 「何で名所に県道やねん!」と言うお叱りの声が聞こえてきそうですが、この県道316号比叡山線、他の県道とイメージがずいぶん違うところがあったり、また…
続きを読む
-
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品 No.133 謎の逸品-双環柄頭短剣鋳型-
高島市 2014年5月28日すでに逸品のコーナーで2度取り上げられた上御殿遺跡は、県内でも有数の「謎の遺物」が出土する遺跡です。とりわけ、No.126で取り上げた謎の墨書土器が出土した昔の川跡はこうした謎の遺物が満載です。なぜ、…
続きを読む