新近江名所図会
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新近江名所圖會 第277回 夏休みの自由研究と工作のお悩み和らげます! 滋賀県埋蔵文化財センター 大津市瀬田
大津市 2018年8月14日夏休み──私にも楽しい思い出がたくさんあるのですが、同じくらいたくさんあるのはつらい宿題の思い出。同僚の中には7月中に終わらせて悠々自適なバカンスを楽しんでいた猛者もおりますが、幼少のみぎりの私は、追…
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新近江名所圖會 第276回 国宝と重要文化財の神社本殿-苗村神社(なむらじんじゃ)-蒲生郡竜王町綾戸
竜王町 2018年8月1日あまり知られていませんが、国宝・重要文化財が日本一多いのは東京都で、その数は2729件になります。続いて京都府の2144件、奈良県の1311件、そして滋賀県の813件となります。そうなのです。滋賀県の…
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新近江名所圖會 第275回 パーソナルシリーズ 宿る処 参の出会い 木花開耶姫の桜 高島市今津町阿志都弥神社境内
高島市 2018年5月30日JR今津駅の北東、自衛隊の施設が建ち並ぶ側に、見事な森が広がり、その一部は「宮の森公園」として整備され、地元の人達の恰好の散策場所になっています。何故宮の森?それは、阿志都弥神社・行過天満宮の鎮守林を…
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新近江名所圖會 第274回 パーソナルシリーズ 宿る処 弐の出会い 癌封じの欅 東近江市五個荘町伊野部 建部神社境内
東近江市 2018年5月16日東近江市五箇荘エリアは近江商人の街として知られています。何故、近江商人が生まれたのか?色々と理由がありますが、この地域は実は、余り水に恵まれないところでした。そばを愛知川が流れているのに? 実は愛知川…
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新近江名所圖會 第273回 「現代の桃源郷-MIHOミュージアム」
甲賀市 2018年4月4日MIHOミュージアムは、平成9年に開館した美術館です。美術館なのですが、平成22年に「古陶の譜 中世のやきもの 六古窯とその周辺」や平成24年に「土偶・コスモ」と考古学を学ぶものとしても非常に興味深い…
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新近江名所圖會 第272回 【パーソナルシリーズ 宿る処】 壱の出会い 「小石丸を呼ぶ木 多賀町大瀧神社境内」
多賀町 2018年3月21日筆者はもうかれこれ60年以上も人間をやっています。そろそろ飽きてきました。人間をやめて次を目指すとすれば、鬼か神しか思い浮かびません。どちらかというと鬼に魅力を感じるのですが、もう数年は勤めを果たさな…
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新近江名所圖會 第271回 羽衣伝説の残る神秘の湖・余呉湖~北近江の密やかな愉しみ~
長浜市 余呉町 2018年3月7日滋賀県の北東部にあるJR米原駅から北陸本線に乗り換えて福井県敦賀方面に向かうと、8つ目が余呉駅だ。ホームから改札へは線路を渡っていく。周囲は昼間はひたすらのどかな景色なのであるが、陽が落ちて宵口には途…
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新近江名所圖會 第270回 博物館のパワースポットー滋賀県立安土城考古博物館(その5)
近江八幡市 2018年2月21日私は平成29年4月から滋賀県立安土城考古博物館で勤務しています。初めての学芸員としての勤務で、最初は戸惑いもありました。しかし文化財を守るという意味では、発掘現場と同じように最前線の仕事ですので、とて…
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調査員オススメの逸品 第228回 古代の植物―大中の湖南遺跡から見つかった、植物遺体―
近江八幡市 2018年2月14日近江八幡市(旧安土町)の大中の湖南遺跡から、陸地側から内湖側に向かって突出すように造られた、7世紀後半~8世紀前半頃の突堤状遺構が2基見つかりました。遺構の性格については、桟橋・消波堤(しょうはてい)…
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近江名所圖会 第269回 過去と現在をつなぐもの-巻数板と祈祷板-
彦根市 2018年2月7日正月行事の勧請吊については、すでに第181回の新近江名所圖会で紹介されています。その中でその起源が鎌倉時代頃にある点が述べられています。応永十四年(1407年)成立の説話集『三国伝記(さんごくでんき)…
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新近江名所圖會 第268回 扇状地の宿命か!?水不足と戦ったひとびとの足跡「一ノ井堰之碑」
甲良町 2018年1月24日滋賀県は、豊かな水源に恵まれ、発展の途を歩んできました。その中心となるのはもちろん琵琶湖ですが、昨今では湖に注ぐ河川とそれを巡る町並みの美しさが評価された自治体もあります。 滋賀県の湖東地域に所在する…
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新近江名所圖會 第267回 木地師の聖地-東近江市蛭谷・君ケ畑
東近江市 2018年1月10日《蛭谷と君ケ畑》9 名神八日市インターから東へ愛知川上流に向けて約20㎞、奥永源寺小椋谷のなかでも最奥部に位置する蛭谷・君ケ畑は山あいの小集落です。まさに隠れ里の風情を漂わせた秘境めいたところですが、…
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