文化財イベント日記

連続講座第8回を開催しました!

 本日、今年度最後となる連続講座第8回を開催しました。
本日の講座は「水陸の道の国「近江」」と題しまして、当協会の内田さんが講師を務めました。古代の近江は、畿内、都から東国へ行くとなれば必ず通らなければならない地域でした。今回の講座では、その道、陸路と湖上路の両方とりあげ、近年の発掘調査成果と文献資料を駆使して解説、復元していきました。
 講座内では、受講生の皆さんに対して「学校で習ったことを覚えていますか?」と「租庸調とは」「五畿七道とは」などなど、問いかけながら解説をしていたことが印象的でした。

 余談になりますが、質問のその中でも、「旦女」と書く地名の読みは?という問いはクイズのようで興味深かったです。解答は「朝妻」です。
 解説をしますと「旦」は一般的に「元旦」として使用しますが、その意味は、「元日の朝」です。つまり「旦」=「朝」です。そして「女」は「妻」の意味があります。よって、「旦女」=「朝妻」という意味で、現在の米原市にある「朝妻」になり、古代の湊があった地域をさします。

 さて、今年度の連続講座全8回はこれで終了となりますが、次年度も開催を計画しております。3月には受講生の募集を始める予定ですので、興味のある方はぜひご参加ください。

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