文化財イベント日記

栗東市六地蔵遺跡の現地説明会を開催しました。

 昨日、11月23日(木・祝日)の午後、栗東市六地蔵にある六地蔵遺跡の発掘調査現場で、一般の方々を対象とした説明会を開催しました。雲一片ない晴天だったこともあって、参加者は約143名と、たくさんの方々に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました。

 今回の目玉は古墳群です。古墳といえば,山のように大きな前方後円墳を思い浮かべられると思います。が、今回見つかった古墳群は、最大でも径20m程度の円墳、大半は一辺10m前後の方墳でした。しかも、後世に盛り上がった部分や被葬者を埋葬した部分が削られてしまい、古墳をめぐる溝のみを確認するにとどまりました。とはいえ、古墳時代にこの地域に居住し人々が何世代にわたってお墓を築造してきた痕跡であり、この地域が早くから開け、幾世代にもわたり、生活が続いてきたことを如実に示す発見となりました。

 説明会にご参加いただいた皆さんには、見つかった古墳群を間近に見ていただきながら、調査員による解説を聞いていただきました。さらに出土した遺物についても、調査員が詳しく説明いたしました。行楽シーズンにもかかわらず,現地説明会にご参加いただいた皆様には本当に感謝です。

 また、当日展示をした遺物は、滋賀県立安土城考古博物館のエントランスで11月29日~12月27日まで展示をしております。ぜひ、脚をお運びください。

 なお、当日配布した資料はコチラからダウンロードできます。

Page Top