投稿者: shigabunkazai
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第192回熊野紀行(1) ―熊野のヒダリマキガヤ
日野町 2015年2月4日日野町熊野は綿向山南西麓の山間にある村です。熊野集落の歴史は古く、約1000年前の平安時代の中頃に綿向信仰により開かれたとされ、鎌倉時代頃には日吉神社の荘園となっていました。集落の中にスギの古木に囲ま…
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オススメの逸品
調査員おすすめの逸品150「平安時代の近江ブランド陶器-甲賀市水口町春日北遺跡の施釉陶器-」
大津市 2015年1月28日施釉(せゆう)陶器とは釉(うわぐすり)をかけた焼き物のことです。今わたしたちが使っている食器のほとんどは釉がかけられています。しかし、古代では施釉された器は高級品でした。 古代の施釉陶器には、鉛釉に銅…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第191回「石の長者」木内石亭ゆかりの燈籠 幸神神社(大津市下阪本四丁目)
大津市 2015年1月21日大津市札の辻で東海道と分岐し、琵琶湖西岸を通り敦賀までを結ぶ西近江路。全長70余kmのその街道は、北陸と京・大坂(大阪)を結ぶ主要街道として古くから多くの人々に利用されてきました。 街道の途中、大津市…
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新近江名所図会
新近江名所圖絵 第190回 小谷神社石造狛犬から浅井三代の城ー小谷城をしのぶ
長浜市 2015年1月14日第88回で、伊藤愛さんが「浅井三代の城―小谷城」というタイトルで、城と浅井氏との関係について書かれています。今回は、その驥尾に付して、当館で最近立て続けに展示させて頂いた浅井氏ゆかりと思われる石造狛犬…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品148 墨と筆は時代遅れ? いいえ、学芸員には必需品です!
高島市 2014年12月24日現代の社会は、パソコンやスマホなどでの文字入力が主流となり、筆どころか筆記用具を用いて文字を書くこと自体が少なくなってしまいました。そのような中にあって、私のような古文書・歴史資料を専門とする学芸員は…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第189回 ハルカスを遙かに見透かす神の杉―玉体杉
大津市 2014年12月17日比叡山籠山修行の一つに「千日回峰行」があります。この行は、7年千日をかけ、比叡山中、京都市中を歩き回る行で、その歩かれる距離は、約30万㎞にも及ぶと言われています。行者様は、700日の回峰の終了後、「…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品147 引っ張りだこの人気者―彦根市佐和山城跡の犬形土製品―
彦根市 2014年12月10日今回は、佐和山城跡から出土した愛らしい犬形土製品を紹介したいと思います。 関ヶ原合戦で敗北した西軍の将・石田三成の居城としてよく知られる佐和山城跡は、彦根市北部の佐和山山頂を中心に、その一帯に広がる城…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第188回 百済寺-中世の僧坊酒-
東近江市 2014年12月3日釈迦山百済寺は、金剛輪寺・西明寺とともに湖東三山の一つに数えられる天台宗の寺院です。寺伝によると,その創建は推古14年(606)と伝えられており、中世末頃の寺域は東谷・西谷・南谷・北谷の尾根筋ごとに僧…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品146 低くて小さな椅子
その他 2014年11月26日出土遺物を整理する滋賀県埋蔵文化財センターの整理場では、たくさんの補助員さんが報告書作成にむけて、実測やトレース等の作業を進めています。今年度、私は、この埋蔵文化財センターで整理調査を担当することにな…
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新近江名所図会
新近江名所圖会 第187回 卯建のあがる風景
近江八幡市 2014年11月19日(近江八幡市新町界隈) 現在では、ほとんど聞くことがなくなりましたが、「うだつを上げる。うだつが上がらない」という言葉があります。 この「うだつ」とはいったい何なんでしょうか。漢字では、「梲」とか「卯…
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オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品145 エスチング・ハンマー
その他 2014年11月12日今回は、岩石を調べる道具の一つである「エスチング・ハンマー」をご紹介します。大工さんの使う金槌に似ていますが、岩石を研究するための専用道具です。このハンマーで岩石を叩き割り、割れた部分の様子をじっく…
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