石造物
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新近江名所図会
新近江名所圖會 第394回 義を尽くした先祖への想い―天保義民之碑―(湖南市三雲)
湖南市 2024年6月11日旧東海道や旧中山道といった古い街道を歩いていますと、必ずしも道沿いではありませんが、史跡に出会うことが多くあります。今回紹介するのは、そんな史跡のうちの1つです。 以前に紹介したことがある、湖南市…
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新近江名所圖會 第412回 小さな神社の大きな碑―長浜市平方町天満宮の「平方史跡顕揚之碑」―【近江毛野臣をさぐる1】
長浜市 2024年1月24日○はじめに 古代近江地域の各地には、さまざまな古代豪族が居住していたことが、残された文献史料から推定されています。和邇(わに)氏・息長(おきなが)氏等の名前をお聞きになったこともあるでしょう。ただ、多…
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新近江名所圖會 第392回 歩道に建てられた謎の石柱―野洲川旧河道の名残―
守山市 2023年5月17日守山市につくられた「びわこ地球市民の森」は、未来の子供達のために楽しめる森づくりの場としてオープンしました。面積42.5ヘクタールの敷地に5つのゾーンを設けた公園は、休日になると多くの人々で賑わいま…
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新近江名所圖會 第391回 旅人を照らした巨大な常夜燈-旧東海道横田の渡し跡-
甲賀市 湖南市 2023年5月10日内業勤務に異動になって丸3年。整理調査の業務そのものはもちろん好きなのですが、発掘調査の現場仕事とは違って、体力を使うことがだいぶん少なくなりました。通勤で自宅や職場から最寄り駅まで毎日自転車を漕ぐ…
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新近江名所圖會 第390回 「これやこの~」―大津市関寺の牛塔―
大津市 2023年4月26日逢坂(おうさか)の関近く、関蝉丸神社の下手に一般に関寺(せきでら)の牛塔(うしとう)と呼ばれる巨大な石塔が建っています。この付近一帯にはかつて関寺という大寺院があり、万寿二年(1025)の『関寺縁起…
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新近江名所圖會 第378回 他に類を見ない摩崖仏の傑作―狛坂摩崖仏―
栗東市 2022年4月13日紫香楽宮(しがらきのみや)跡の北方に広がる山地、現在の栗東市南部と湖南市にまたがる地域には、東大寺を開山した良弁(ろうべん)による開基を伝える寺院がいくつも存在します。空海が密教を体系的に伝える以前の…
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新近江名所圖會 第376回 近場で多様な遺跡や文化財を満喫!―鏡山の星ヶ崎城とその周辺(前編)―
竜王町 2022年3月30日野洲(やす)市と竜王町の境にある鏡山(かがみやま)は、野洲郡と蒲生(がもう)郡を分ける郡境の境界線ともなっていました。また、鏡山からの丘陵が張り出す北側は旧中山道が通過しており、おおむねこの街道筋が現…
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新近江名所圖會 第352回 異世界へようこそ 居並ぶお地蔵さんと風車―愛荘町湖東三山・金剛輪寺―
愛荘町 2021年8月11日愛荘町の金剛輪寺(こんごうりんじ)は、百済寺(ひゃくさいじ)・西明寺(さいみょうじ)と並んで湖東三山(ことうさんざん)の一つとして、紅葉の名所として有名です。湖東地域のみならず滋賀県を代表する天台宗の…
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新近江名所圖会 第343回 石に彫られた仏さま-湖南市岩根山の磨崖仏
湖南市 2021年4月21日旧甲賀郡の西北地域(現湖南市域)の野洲川にそって続く丘陵地は、岩根と呼ばれます。 岩根山は、古くは石根山と書き、甲賀山とも言われていました。山体は花崗岩でできています。 この山の中腹には、最澄の祈りに…
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新近江名所圖会 第337回 忘れ去られた道-芦浦街道を歩く【大津市編】
大津市 2021年2月10日その存在を知ったのは、2年前の令和元年(2019)の夏のことでした。小学校6年生だった娘の夏休みの地域学習の課題に、「地元の歴史を調べる」といったものがありました。その取材に付き合って、2人で大津市大…
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新近江名所圖会 第331回 近江天保一揆の舞台に佇む天保義民碑(野洲市)
野洲市 2020年12月2日みなさんは「天保義民」という言葉をご存じでしょうか。江戸時代後期の天保年間(1831~1845)に各地で百姓一揆が起きた際に犠牲になった人々のことを指しています。近江国内でも天保13年(1842年)1…
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新近江名所圖会 第330回 まさに異空間、学校の裏山の仏たちの世界-野洲市福林寺跡の磨崖仏群-
野洲市 2020年11月18日7世紀後半~8世紀初めの白鳳期には、畿内を中心として各地に数多くの寺院が建立されました。この時期に建てられた寺院を白鳳寺院と呼びます。『日本書紀』と『扶桑略記』の記述によれば、全国の寺院数は、日本最古…
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