『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。
オススメの逸品
調査員のおすすめの逸品№375 寂しがり屋の隙間を愛で埋める/自作の〈減圧含浸装置〉
2025年7月10日発掘調査で出土した遺物の中でも、土器以外の遺物、木製品・鉄製品・自然遺体などなどがあり、とりわけ脆弱な木製品は、大きな水溶性樹脂の含浸装置や、巨大なフリーズドライ装置を使って保存処理を行います。一度…
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調査員のおすすめの逸品№374 お給料の2日分?/矢倉口遺跡の井戸にお供えされた銭貨
草津市2025年6月23日今回は、かつて安土城考古博物館で展示する機会をいただいた資料のうち、矢倉(やぐら)口(やぐらぐち)(ぐち)遺跡から出土した銭貨について紹介したいと思います。 矢倉口遺跡は現在の草津市に所在していま…
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調査員のおすすめの逸品№373 古代人の火起こし道具~守山市赤野井湾遺跡出土の火錐臼
守山市2025年1月22日考古学関係の施設で開催される体験学習では、勾玉作りなどと並ぶ人気コンテンツとして、「火起こし体験」があります。一般的なパターンとしては、写真1のような組み合わせの道具を使うものです(図1)。棒に円盤…
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調査員のおすすめの逸品 No.133 謎の逸品-双環柄頭短剣鋳型-
高島市2014/05/28
すでに逸品のコーナーで2度取り上げられた上御殿遺跡は、県内でも有数の「謎の遺物」が出土する遺跡です。とりわけ、No.126で取り上げた謎の墨書土器が出土した昔の川跡はこうした謎の遺物が満載です。なぜ、謎なのか。出土する遺・・・
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調査員のおすすめの逸品 No.103 醒井餅-近江・醒井の自然と歴史が育んだ“名産”-
米原市2013/03/04
今から15年ほど前、近江の街道資料を調べていたところ、米原市柏原宿歴史館で開催されていた企画展『みち・ひと・まち-坂田郡の街道・宿場展-』で、「醒井餅」の包み紙に出会いました。 JR東海道線を米原駅からひと駅東にいくと「・・・
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調査員おすすめの逸品150「平安時代の近江ブランド陶器-甲賀市水口町春日北遺跡の施釉陶器-」
大津市2015/01/28
施釉(せゆう)陶器とは釉(うわぐすり)をかけた焼き物のことです。今わたしたちが使っている食器のほとんどは釉がかけられています。しかし、古代では施釉された器は高級品でした。 古代の施釉陶器には、鉛釉に銅をくわえて緑色に焼き・・・
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